2018 Fiscal Year Research-status Report
TRPチャネルに着目したPG製剤角膜上皮障害の治療戦略
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18K16932
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
高田 幸尚 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教 (70647495)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 角膜上皮増殖促進 / 角膜上皮遊走促進 / 角膜知覚神経分布 |
Outline of Annual Research Achievements |
野生型マウス角膜に対するPG-F2α製剤(ラタノプロスト、トラボプロスト、タフルプロスト、ビマトプロスト)点眼でTuJ1免疫染色の結果で発各種PG-F2α製剤(ラタノプロスト、トラボプロスト、タフルプロスト、ビマトプロスト)点眼で角膜上皮培養細胞現の局在および強弱にばらつきがみられた。一定の傾向の再現性に乏しかった。
TuJ1免疫染色の結果からはどのPG-F2α製剤点眼が角膜神経への影響を検討すべきか決定しにくいため、多角的観点から使用するPG-F2製剤点眼を決定すべきと考え、角膜上皮の創傷治癒に関与する作用を検討することで使用するPG-F2製剤点眼の選定を行うこととした。
そこで、白色家兎角膜を用いて各種PG-F2α製剤(ラタノプロスト、トラボプロスト、タフルプロスト、ビマトプロスト)点眼で上皮進展作用について検討した。ヒト角膜上皮培養細胞を用いて、各種PG-F2α製剤(ラタノプロスト、トラボプロスト、タフルプロスト、ビマトプロスト)点眼でのアラマーブルーアッセイで増殖作用、免疫染色化学法で細胞増殖に関与する因子について検討した。またマウス角膜を用いて各種PG-F2α製剤(ラタノプロスト、トラボプロスト、タフルプロスト、ビマトプロスト)点眼で細胞増殖に関与する因子について免疫染色化学法を用いて検討した。その結果、角膜上皮の進展作用、増殖作用はPG-F2α製剤点眼で促進作用をみとめ、中でもトラボプロストが最も強かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
各種PG-F2α製剤点眼で角膜神経のTuJ1免疫染色の結果にばらつきが生じたため、以後の実験系に使用する薬剤決定のため、角膜上皮の遊走・増殖作用などを検討することで、今後の実験に使用していくPG-F2α製剤点眼を多角的な実験結果を元に決定していく。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、角膜ホールマウントのTuJ1免疫染色を各種PG-F2α製剤点眼で行い、一定の傾向がみられないか追加検証を行い、以後の実験系に使用する薬剤を検討する。一定の傾向がみられない場合は、今回行った角膜上皮の遊走・増殖作用の実験系を元にトラボプロストの使用を検討しており、当初の計画通りの実験系を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
計画で支出が多くかかると予想されるKOマウスの作成および繁殖が本年に行っておらず、次年度に計画通りに実験を行うために本年度予算とあわせて予算が必要がある。
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