2018 Fiscal Year Research-status Report
OCTアンジオグラフィーを用いたポリープ状脈絡膜血管症における遺伝子学的検討
Project/Area Number |
18K16940
|
Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
田中 公二 日本大学, 医学部, 助教 (50647188)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
|
Keywords | ポリープ状脈絡膜血管症 / OCTアンジオグラフィー |
Outline of Annual Research Achievements |
現在ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)の患者検体の収集が終了し、これからARMS2遺伝子, CFH遺伝子のSNP解析を行う予定となっている。現在、DNAの抽出、精製、SNP解析キットを用いて最終的な解析を行っている。 並行して、インドシアニングリーン蛍光眼底造影(ICGA)を用いてTypical PCVとPolypoidal CNVに分類する作業を、2検者間で行っており、その結果を検討している。現在分類不能のものを除外し、72例について検討を行っている。またOCTアンジオグラフィーを用いて、Typical PCV、Polypoidal CNVのポリープ、異常血管網の位置が網膜色素上皮下にあるのか、Bruch膜の下にあるいは中に存在するのか、あるいは脈絡膜内に存在するのかをB-モードをみて2検者で行っている。SNP、ICGA、OCTアンジオグラフィーの3つの結果をみて、統計解析をかけ、来年の4月の日本眼科学会で発表する予定としている。
その予備段階として、PCVも含まれるとされるPachychoroid疾患のPachychoroid neovasculopathy(PNV)の脈絡膜新生血管の位置をOCTアンジオグラフィーのB-モードで調べて網膜色素上皮下あるいはBruch膜下にあるかに分類し、その位置によって抗VEGF薬、光線力学的療法の治療成績が異なることを2018年11月の日本臨床眼科学会で発表した。現在論文化に向けて準備を進めている。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初はSNP解析を自ら行っていたが、DNAの抽出、PCRの精度が一定せず、時間がかかった。業者委託に切り替えたため、その事務作業に時間を要した。 業者委託により、精度の高い結果を得られているが、最終的な結果の確認を自身で行っており、その確認作業に時間を要している。 SNP解析の結果は5月中には出る予定であり、今後、インドシアニングリーン蛍光眼底造影を用いたTypical PCVとPolypoidal CNVの分類、OCTアンジオグラフィーを用いたポリープと異常血管網のB-モードにおける位置の違いを検討し、最終的に統計解析をかけて、来年の日本眼科学会で発表予定としている。
|
Strategy for Future Research Activity |
SNP解析は、業者委託により安定した結果が出ており、画像解析とその解釈、統計解析をするのみとなっている。SNP解析の結果は5月中には出る予定であり、今後、インドシアニングリーン蛍光眼底造影を用いたTypical PCVとPolypoidal CNVの分類、OCTアンジオグラフィーを用いたポリープと異常血管網のB-モードにおける位置の違いを検討し、最終的に統計解析をかけて、来年の日本眼科学会で発表予定としている。
|
Causes of Carryover |
業務委託に1944,000円請求したが、前倒し請求額を多めに請求してしまったため。56000円が生じた。 次年度は当初の予定通り、ICGAによるPCVの分類、OCTAによる分類とSNP解析を行い、統計処理を行い、論文投稿、学会発表、国際学会発表に使用する予定となっている。
|