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2018 Fiscal Year Research-status Report

レーベル遺伝性視神経症の発症予防・治療を目指した病態研究

Research Project

Project/Area Number 18K16957
Research InstitutionKobe University

Principal Investigator

上田 香織  神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (70792232)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywords疾患iPS細胞 / 三次元網膜組織
Outline of Annual Research Achievements

LHONの病態の主体は網膜神経節細胞であるため、病態解析の中心となる網膜神経節細胞を分離する必要がある。本研究において当初計画していた磁気細胞分離装置での網膜神経節細胞の単離が、設備上の都合から使用困難であること、また磁気細胞分離装置で単離した網膜神経節細胞には、他の網膜組織が混在することが経験上明らかになってきた。そのため、より純粋な網膜神経節細胞を得るために、単離手法を変更する必要が生じた。具体的には、網膜神経節細胞に特異的な抗体を用いて、二段階に細胞を分離するImmunopanning法により網膜神経節細胞を単離する手法に実験計画を修正した。
磁気細胞分離装置では三次元網膜組織を約50日維持するのみでよいが、Immunopanning法では三次元網膜組織を約100-120日間維持して、網膜神経節細胞を単離する操作を行う。そのため、三次元網膜組織を長期に安定して維持培養する必要がある。
2018年度はこれまでに樹立した患者iPS細胞と、健常iPS細胞から網膜三次元組織を分化誘導し、約120日間の長期培養を行い、形態を確認した。
この結果、長期培養した組織は患者・健常者ともに網膜組織の透明性を概ね維持しており、明らかな形態の差を認めず、Immunopanning法に使用できる組織であると推測された。
長期培養した三次元網膜組織を継続して得るために、今後はiPS細胞から網膜組織の分化誘導を定期的に行うこととしている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

2018年8月24日より2018年12月31日まで産休・育休を取得し、当該期間の実験を休止した。
科研費申請後に妊娠が判明したために、産休・育休取得分は当初の予定より計画が遅延している。
また網膜神経節細胞の単離手法を変更し、三次元網膜組織の維持培養に当初計画の2-2.5倍の期間を要しているため、計画が遅延している。

Strategy for Future Research Activity

産休・育休取得による研究遅延に対しては、研究機関の延長申請を行った。
今後は当初の計画通り、長期培養した三次元網膜組織から網膜神経節細胞を単離し、患者iPS細胞由来組織と健常iPS細胞由来組織での網膜神経節細胞の動態を比較する。網膜神経節細胞の単離手法を変更したため、長期培養した三次元網膜組織を継続して得るために、iPS細胞からの網膜組織の分化誘導を定期的に行うこととする。

Causes of Carryover

産休・育休時に実験を休止したために差引額が生じている。
実験期間延長申請を行っているため、延長期間分の実験に必要な物品購入に使用する。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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