2019 Fiscal Year Research-status Report
三叉神経再生を視野に入れた神経麻痺性角膜症の新規治療戦略
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18K16963
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
田中 才一 和歌山県立医科大学, 医学部, 准教授 (60316106)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 角膜 / 三叉神経 / 創傷治癒 / ソニック・ヘッジホッグ |
Outline of Annual Research Achievements |
Krt12-Cre遺伝子をノックインしたマウスとShhf/fマウスを交配し、Krt12Cre/wt/Shhf/f(ShhΔCE)マウスを作出した。皮膚科トレパンとマイクロサージカルナイフを用いて8週齢のShhΔCE及び Shhf/wt (Krt12wt/Shhf/wt(Krt12wt/wt/Shhf/wt)マウスの右眼角膜中央部に直径2 mmの円形角膜上皮欠損を作成した。上皮剥離6,12,18,24,36時間後に創傷治癒及び細胞増殖の検討を行った。創傷治癒は角膜上皮欠損創の残存部面積をImgae Jソフトウェアを用いて測定して評価した。細胞増殖についてはBrdU陽性細胞数で評価した。 角膜上皮欠損創の残存部の面積はShhΔCE,Shhf/wtの両マウス間に統計的有意差はなかった。BrdU陽性細胞数は角膜上皮剥離6時間後のShhΔCEマウスの角膜上皮でShhf/wtマウスと比較し有意に抑制するのが示唆された。また、ShhΔCEマウスでは角膜内の神経分布が抑制されるのが示唆された。 上記より、内因性のShhは角膜創傷治癒の初期で細胞増殖を促進する可能性が示唆された。また、角膜内の神経分布には角膜上皮のShhが関与する可能性が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在、rtTA K12 Cre/Shh(fl/fl)マウスの胎生期におけるShh発現阻害における角膜上皮の細胞や細胞増殖などの検討を行っている状況であるが、マウスの発育状況もあり、予定数のサンプルを得られていない状況でり、Krt12-Cre遺伝子のホモ化は困難な状況でヘテロにて実験を継続して行う予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
Krt12Cre/wt/Shhf/fを用いてGli1のwhole mount染色を行い、TUJ1抗体を用いた角膜のホールマウント免疫染色により、非損傷下での角膜内の神経分布を観察予定である。
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Causes of Carryover |
次年度使用額が無いため、記入しない。
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