2019 Fiscal Year Annual Research Report
Clinical study for evaluation of the breast reconstruction with brain science approach using MRI images
Project/Area Number |
18K16976
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
牧口 貴哉 群馬大学, 医学部附属病院, 講師 (90457060)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | アンケート / MRI / 乳房再建 / 客観的 / 評価法 |
Outline of Annual Research Achievements |
乳房欠損状態から乳房再建で生じる患者主観的変化を,頭部MRI応用技術であるVoxel-based morphometryや,Diffusion tensor imaging ,安静時機能的MRI等の脳科学的アプローチおよびアンケートとの相関で明らかにする研究に対し,臨床倫理委員会へ申請を行っている.参照としてのアンケート手法(主観的指標)である BREAST-Q(日本語版のアンケートを取得済である),自尊心スケールのRosenberg 自尊感情尺度の症例数は蓄積しつつある.頭部MRI応用技術であるVoxelbasedmorphometryや,Diffusion tensor imaging においては安静時機能的MRI撮像条件の調整を行い,より有効なデータの取得を調整中である.脳科学分野において実績があり,先行研究においても協力関係にある荻野裕一(群馬大学病院 麻酔科 助教 医学博士),川道拓東(首都大学東京 客員研究員 工学博士)の協力,助言を得つつ行っている.乳房再建で生じた主観的変化に影響を与える可能性があるデータ(年齢、乳房サイズ,子供の有無,病期分類,術後客観的形態評価等)は取得済である。研究対象者数が目的数には達していないため,今後引き続き対象症例数の確保に努める.また,過去に乳房再建を行い,現在外来経過観察中の患者に対しても,直接刺激を与えた状態(乳房再建前後の写真を直接見せた状態等)でのMRIを評価(functional MRI)し,症例数の増加を更に目指す.現時点の結果からは,患者の主観的評価(自尊心の回復や,それに伴う社会的活動力向上の有無等)がある程度確認されている.引き続き症例の積み重ねを行い、学会発表、論文作成を行って行く予定である。
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