上皮系毛包幹細胞の単離培養法の確立と熱傷・皮膚潰瘍に対す再生治療法の開発

2018 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 18K16993
• Research Institution: Jichi Medical University
• Principal Investigator: 加藤 晴之輔 自治医科大学, 医学部, 非常勤講師 (30444087)
• Project Period (FY): 2018-04-01 – 2021-03-31
• Keywords: 再生医療 / 上皮系毛包幹細胞 / 熱傷

Outline of Annual Research Achievements

本研究では、毛包上皮に由来する上皮系毛包幹細胞(Follicular Keratinocytes; FK)が広範囲熱傷および難治性潰瘍治療へ臨床応用可能かについて検証する。FK細胞を細胞源として、FK培養表皮の治療効果の検証および、より迅速な治療法として、FK細胞の懸濁液をスプレー状に創に塗布する治療の有効性について疾患マウスモデル(熱傷モデル、難治性潰瘍モデルである虚血下肢、糖尿病、放射線障害モデル)を用いて検証する。平成30年度は、毛包からFK細胞を回収する方法の最適化を行い、方法が確立しつつある。

Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本研究に使用するヒト毛包試料は、外科的な処置により採取された毛包のうち、治療に使用せず本来は破棄されていたものを用いる。試料を得る機会が少ないため、当初の計画からやや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

FK細胞の回収方法を確立する。
FK細胞を疾患マウスモデル(熱傷モデル)に投与し、細胞治療効果を非投与群と比較する。有効な投与形態、投与量を検討する試験を実施する。

Causes of Carryover

試料を得る機会が少なく動物実験に遅れが出ているため。FK細胞の回収および動物実験を次年度に計画しており、繰越分を使用する予定。