2020 Fiscal Year Research-status Report
pulp revascularizationの新生組織形成機構の免疫組織学的解析
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18K17078
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
湊 華絵 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 非常勤講師 (70803112)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | pulp revascularization / ラット / MTA |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は生後6週齢の雄性ラットの根未完成歯にpulp revascularizationを施し、術後長期間の根管内と根尖歯周組織の組織学的解析を行うことを目的としていることから、術後8週から48週までの経過期間を必要とする。動物を用いた実験期間は2018年度から2019年度に実施した。2019年度から2021年度では組織学的解析と必要に応じて追加実験を行う予定である。 動物実験の術式および器具は前年度までで変更はない。1週間の予備飼育を行った生後6週齢のWistar系雄性幼若ラットの上顎第一臼歯を実験に用いた。全身麻酔を施した後、バイタルサインモニターによるバイタル管理下で実験を行った。ラット用クランプでラバーダム防湿を施し、手術用マイクロスコープを用いて髄室開拡を行った後、作業長3.5mmでNiTiファイルをエンド用モーターに取り付け根管内容物の除去を行う。根管内を生理食塩液で洗浄、乾燥を行う。コントロール群では裏層、充填を行う。EDTA群ではEDTA溶液で洗浄後に生理食塩液で洗浄乾燥し、根尖孔から出血を促し根管口部まで血液を満たし、裏層、充填を行う。非EDTA群では生理食塩液でのみ洗浄を行い、根尖孔から出血を促し根管口部まで血液を満たし、裏層、充填を行う。術後は被験歯の破折・脱離の改善をするために餌を泥状にし、術後12週、24週で灌流固定を行う。その後、通法に従ってパラフィン包埋し各種染色を必要に応じて行う。 本年度は前年度に行ったEDTA群および非EDTA群の術後12週、24週の動物実験群の灌流固定を行い、通法に従ってパラフィン包埋した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
現住居と当該施設が県を越境する必要がある。5月以降、新型コロナウイルス予防対策のための施設への入場条件を満たせず実験継続困難となった。
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Strategy for Future Research Activity |
灌流固定した被検体を随時、連続切片作成し染色を行う。根管内および根歯周組織の組織学的解析を行う。必要に応じて免疫染色を施す。
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Causes of Carryover |
当該施設と現住所の県が異なるため新型コロナウイルス予防対策の施設入場規定を満たせず、5月以降の実験を全て中断した。 次年度は本年度作製をしたEDTA群および非EDTA群の術後12週、24週の試料から連続切片を作製する。染色を行い、根管内および歯根歯周組織の組織学的解析を行う予定である。また必要に応じて免疫染色を施す予定である。次年度は各種染色溶液や必要実験器具の購入を計画している。
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