2019 Fiscal Year Annual Research Report
Creation of novel dental pulp preserving and calcification therapy using synthetic peptide derived from Emdogain
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18K17080
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
嘉藤 弘仁 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (70745348)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | エムドゲイン / 歯髄幹細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
アメロジェニンは歯周組織再生療法に用いられるEmdogain(EMD)に含まれる主要な成分のひとつである. 申請者が所属する研究組織は旧タイプのEMDをラット背部皮下に注入すると、骨・軟骨様組織と好酸性の円形小体(ERB)が形成されることを発見した。 このERBをタンパク解析すると、7種のアミノ酸配列(WYQNMIR)が含まれており、そのアミノ酸配列はブタのアメロジェニンⅡ前駆物質であることを特定した。その塩基配列を人工的に合成することによって,硬組織誘導能を有する EMD由来合成ペプチド(SP)を作製した. 最新の知見によると, EMDやアメロジェニンを歯髄組織に作用させると, 象牙質様硬組織の再生が誘導されることが明らかになっている. しかし, ヒト歯髄細胞に対するSPの影響については明らかにされていない. したがって, 本研究の目的は象牙質形成に重要な役割を果たすヒト歯髄幹細胞 (HDPSC) と動物実験による覆髄試験を行い, SPが歯髄組織に与える影響について検討を行った. SPはHDPSCのALP活性やカルシウム析出量を促進し, 象牙芽細胞分化能を誘導することが示唆された. また動物実験による覆髄試験では, SPを塗布後14日においてラット歯髄組織に象牙質様の硬組織を誘導することが示唆された. 今後, 得られた組織を各種染色法を用いて, 病理組織学検討を行っていく予定である.
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Research Products
(6 results)