2020 Fiscal Year Research-status Report
脱分化脂肪細胞集塊(C-DFAT)を用いた新規骨再生療法の開発
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18K17089
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Research Institution | Kagoshima University |
Principal Investigator |
篠原 敬哉 鹿児島大学, 医歯学域歯学系, 助教 (30761647)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | DFAT / C-DFAT / BMP-9 / 骨再生 / 歯周病 |
Outline of Annual Research Achievements |
現在、口腔内疾患により失われた顎骨組織を再生させる手段がTissue engineering の3 要素を基盤に研究されている。その中でも特にiPS細胞の登場以来、細胞移植療法に注目が集まっているが、その際に不可欠な人工足場材は移植細胞数や細胞機能を制限するという問題点があり、これらを全て解消するような理想的なものが存在しないのが現状である。そこで本研究では多分化能を持つ組織幹細胞様細胞の一つである脱分化脂肪細胞(de-differentiated fat cell: DFAT)から脱分化脂肪細胞集塊Cluster of DFATs/ECM complex (C-DFAT)を形成することで可能となる人工足場材を用いない細胞移植療法に着目し、C-DFATの樹立及びC-DFATの骨形成能をin vitro, in vivoにおいて網羅的に解析し、安全・効率的かつ予知性の高い理想的な骨再生療法の基盤確立を行うことを目的としている。 現在、 Matsumotoらの方法に準じて、rat DFAT分離・培養を以下の方法で成功し、その細胞を用いてC-DFATの形成に着手している。1)Wistar系ラットの鼠径部より脂肪組織採取、2)0.1% Collagenase Iを用いて、37°C, 1時間 gentle shaking、3)Filtrate後、135gで3分間遠心、4)維持培地にて1週間天井培養、5)フラスコを反転し、継続して培養。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本年度は、covid-19流行により、実験器具・試薬の物流に滞りがあり、なかなか思うように試験が進められなかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
1.脱分化脂肪細胞集塊Cluster of DFATs/ECM complex (C-DFAT)の樹立 2.in vitro実験系での骨分化培地刺激C-DFATの骨芽細胞様分化能解析;表現型:ALP活性測定, ALP stain, 遺伝子発現: Runx2/cbfa-1, Osterix, Osteocalcin, ALP, Bone sialoprotein 等(RT-PCR or Real-time PCR 法) 3.in vivo 実験系でのラット頭蓋骨欠損モデルを用いたC-DFATの骨形成能の組織・放射線学的解析
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Causes of Carryover |
covid-19の流行で物流が滞ることもあり、当該年度に行う予定だったラットを用いたin vivoでの動物実験を実施できなかったため、次年度に、動物購入費・飼育費含め、動物実験を実施していく上で使用予定である。また、論文作成にあたる校閲・校正・投稿費用としても使用予定である。
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Research Products
(4 results)