2018 Fiscal Year Research-status Report
重度歯周病治療のための線維芽細胞増殖因子担持担体の歯周組織再生のメカニズム解明
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18K17092
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Research Institution | Osaka Dental University |
Principal Investigator |
小林 信博 大阪歯科大学, 歯学部, 助教 (90803338)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 薬物担持担体 |
Outline of Annual Research Achievements |
線維芽細胞増殖因子Basic fibroblast growth factor (bFGF)は血管新生作用を有し、新生血管に富んだ良性肉芽を形成するため、創傷治癒を促進させると同時に歯周組織再生を促進する効果がある。申請者は、リン酸三カルシウム(TCP)多孔質体に化学的にbFGFを結合させた(bFGFTCP多孔質体)薬物担持担体を、イヌ下顎骨骨欠損モデルに移植したところ早期に骨再生が促進されたことを報告した。 さらに、最近、歯根膜細胞や新生セメント質の再生にも有効であることがわかってきた。本申請ではbFGFTCP多孔質体のリモデリングと歯槽骨を含む歯周組織の再生のメカニズムをin vitro及び小動物を用いて分子生物学的および病理組織学的に解明することである。 本年度は、TCPに変わる足場材料の探索を行った。養殖エダコモンサンゴ(琉球大学より提供)をボーンミルにて顆粒状に形成を行い、除タンパク処理を行った。顆粒を電子顕微鏡で観察したところ250マイクロメートルの連通孔を持った形状であった。またX線回折の結果からアラゴナイト結晶であることが明らかとなった。さらにフーリエ変換赤外分光光度計測定により、組成は炭酸アパタイトであることが明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初αTCPに変わる足場材料をβTCPを選択したが、吸収が予想以上に遅かったため、サンゴを足場材料にすることの決定に時間がかかったため。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、サンゴとbFGFを組合わせた実験についても行っていく。bFGFサンゴ多孔体薬物徐放性材料を作製する。また、サンゴ多孔体のビーグル犬を用いた実験についても行っていく。
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Causes of Carryover |
動物実験に関する費用が発生しなかったことと足場材料を無料で入手できたため。次年度はビーグル犬の購入に研究費を使用する計画である。
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