2019 Fiscal Year Research-status Report
インプラント周囲炎の波及に対する各種骨補填材の炎症抵抗性の評価
Project/Area Number |
18K17095
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
松浦 孝典 東京医科歯科大学, 大学院医歯学総合研究科, 非常勤講師 (20755863)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 骨補填材 / インプラント周囲炎 |
Outline of Annual Research Achievements |
欠損補綴としてインプラント治療が増加している現在、インプラント周囲炎が大きな問題となっている。インプラント周囲の組織に炎症が進行すると、歯周組織と違い、直接骨に炎症が波及し拡がる。インプラントの埋入時には、吸収された顎堤に対して自家骨や異種骨、人工骨などの骨補填材を用い骨再生(GBR)が必要となる症例が多い。しかしながら骨補填材を用いて骨造成・再生したインプラント周囲の骨に炎症が生じた場合に、どのような変化が起きるかを調べた報告はない。本研究はイヌにおいて確立されているGBRモデルと結紮糸誘導インプラント周囲炎モデルを組み合わせることで、GBRを行なったインプラント周囲組織に対し炎症を惹起させると、その炎症の波及が使用した骨補填材によって差があるか評価することを目的としている。 2018年度では、ビーグル犬6頭に対し、全身麻酔下で欠損スペースを設けるための下顎臼歯の抜歯をまず行った。抜歯窩の治癒後、4壁性の骨欠損を作製し、同部にボーンレベルインプラント(径3.8mm、長さ8mm)の埋入および骨補填材の填入を行い縫合閉鎖した。抜糸時に異常所見は認めず、術後経過は良好であった。インプラント周囲炎を惹起させ、一定期間経過後に標本採取を行い、micoCTによる解析まで進めた。現在非脱灰研磨切片を作製しており、今後は組織学的な評価として骨欠損面積・新生骨の面積・非石灰化組織の面積・残存顆粒の面積・インプラント体と骨の接触率の計測等を行い学会発表・論文執筆に取り掛かる予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
先行研究との飼育動物数の兼ね合いで開始が遅れたが、本実験の標本採取まで行えた。microCT撮影・データの解析に予想以上に時間がかかった。現在研磨切片を作成しており、2020年度内に成果を発表できるよう進めたい。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は非脱灰研磨切片を作製し、骨欠損面積・新生骨の面積・非石灰化組織の面積・残存顆粒の面積・インプラント体と骨の接触率の計測等の組織学的評価を行い、学会発表および論文投稿を行う予定である。
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Causes of Carryover |
非脱灰研磨切片作製に係る費用が値上がりし、本年度で支払いができなかったため、スケジュールを遅らせ次年度納品にし、繰越金と合わせて支払う予定とした。
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Research Products
(2 results)
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[Presentation] 骨移植後の再生組織に対する細菌感染の影響2019
Author(s)
野原康平, 松浦孝典, 秋月達也, 星 嵩, 小野彌, アマル・シュジャ・アディン, 福場駿介, 岡田宗大, 森 祥太郎, 佐藤 諒, 竹内俊介, 和泉雄一, 岩田隆紀
Organizer
第62回秋季日本歯周病学会学術大会