2019 Fiscal Year Annual Research Report
Role of respiratory limitation on sleep related masticatory muscle activity in sleep bruxism
Project/Area Number |
18K17118
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
辻阪 亮子 大阪大学, 歯学研究科, 招へい教員 (70817551)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 睡眠時ブラキシズム / 睡眠 / 低呼吸 / ポリソムノグラフィ |
Outline of Annual Research Achievements |
若年被験者のポリソムノグラフィ検査のデータについて、睡眠中の呼吸イベントの発生様相について詳細に分類して解析した。まず、103名の健康な成人被験者では、AASMの基準Ver2.1をもとに判定をすると、25.2%がAHI>5/hrとなり、さらに鼻孔気流の低下を判定するChicago Criteriaを用いると、44.6%がAHI>5/hrとなるため、痩身の健康な日本人の多くが、睡眠中の呼吸制限を有すると考えられる。また、健常者25名、軽度睡眠時ブラキシズム(sleep bruxism: SB)患者16名、中等症SB患者28名について、複数の低呼吸の判定基準を用いて、呼吸低下や呼吸制限の発生頻度の違いを調べた。しかし、異なるレベルの低呼吸の発生頻度は3群間で有意な差を認めなかった。さらに、中高年OSA患者36名を対照群(26名;RMMA index < 2 times/hr)とSB患者(10名;RMMA index≧ 2 times/hr)に分け,解析した.SB併発群は対照群よりもStageRが有意に高かった.NSMA indexは一夜では両群に差はなかったが,StageR時にSB併発群(3.4/hr)の方が対照群(2.8/hr)より有意に高かった.AASMVer2.1の判定基準に基づいたAHIは両群で差はなかったが,StageRでは対照群(29.0/hr)よりSB併発群(3.4/hr)の方が有意に高かった.RMMA indexはAHIと相関を認めなかったが,NSMA indexはAHIと有意な正の相関を認めた.以上から、SBとOSAは異なる病態であるが併存すると、病態生理が相互に修飾される可能性が示唆された。今後は、RMMAの発生様態を修飾するような、呼吸イベントや呼吸制限の発現特性を明らかにし、臨床介入法の開発につなげたい。
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Research Products
(3 results)