2019 Fiscal Year Research-status Report
A cross-over trial on efficacy of bi-block appliance in patients with obstructive sleep apnea
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18K17140
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Research Institution | Tokyo Medical and Dental University |
Principal Investigator |
石山 裕之 東京医科歯科大学, 歯学部附属病院, 特任助教 (50782273)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 閉塞性睡眠時無呼吸症 / 口腔内装置治療 / 分離型装置の有効性 / 治療効果 / 副作用 / QOL / 患者満足度 |
Outline of Annual Research Achievements |
閉塞性睡眠時無呼吸症(OSA)に対する治療は, 医科で行うCPAP治療が主流だが, 近年歯科で行う口腔内装置(OA)治療の有用性が医科でも認められつつある. OAは下顎を前方に牽引するタイプが主流で, 構造的に上下一体型OAと上下分離型OAに分類される. 本邦では保険制度上の理由から, 簡便で安価な一体型OAが主に用いられている. しかし世界的にはOAの装着感や下顎位の調整のしやすさから, 分離型OAが主流である. 本邦でも分離型OAの普及を図るためには, 一体型OAと比べた際の分離型OAの有効性を客観的に調べる必要がある. しかし現在までに報告は少なく, 現状分離型OAが有効かは示されていない. そこで本研究では, OA作成のため紹介を受けたOSA患者に対し, 一定期間分離型OAと一体型OAを交互に使用させ, 治療効果, 副作用の程度, OOLの改善度, 患者満足度など包括的に評価を行う事を目的とした. 本研究により, 分離型OAの有効性が立証されれば, 分離型OAの保険導入への妥当性を裏付ける一助となる. 2018年度は, 研究に用いる評価装置を導入し, 使用するためのチュートリアルを受けた. また分析に必要なパソコンを購入し, 研究を行う準備を行った. その後は予備実験を行い, 研究計画のブラッシュアップを行った. 得られた結果を参考に当初の研究計画を修正し, 現在倫理審査の申請中である. 2019年度は本実験を開始し, 被験者の選択と協力依頼を行いつつ, 収集したデータを解析を並行して開始した. さらに2019年度は当初の計画に追加して, 分離型OAの有効性に関した最新のエビデンスを収集するため、過去の一体型OAと分離型OAの比較研究から研究結果を抽出し, メタ解析をし評価を行った.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
倫理審査の承認に時間を要してしまい、本実験の開始が遅れてしまったため、被験者が少ない. また分離型OAの有効性に関したシステマティックレビューは論文執筆を行い、海外ジャーナルへ投稿し受理され, 2019年度中に出版された
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Strategy for Future Research Activity |
今後も被験者の選択、協力依頼を行い、データ収集と解析を実施して行く
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Causes of Carryover |
本研究で用いる睡眠評価装置は外来の備品で代用したため, 現状購入を見送った. 次年度に購入をする予定である. また前年度に加え今年度も被験者のリクルートに使用する. また国内外の学会に参加し, 情報収集や研究結果の発表を行う予定である.
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Research Products
(5 results)
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[Presentation] いびき音解析による閉塞性睡眠時無呼吸症重症度判定の新たな指標について2019
Author(s)
林奨太, 玉岡明洋, 立石知也, 藤江俊秀, 稲葉雄一郎, 鈴木康弘, 上里彰仁, 治徳大介, 秀島雅之, 中村周平, 飯田知里, 石山裕之 ,室田勇騎, 半田伊吹, 宮崎泰成
Organizer
日本睡眠学会第44回定期学術集会