2018 Fiscal Year Research-status Report
有床義歯分野における光学印象法の確立‐デジタル筋圧形成の精度検証
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18K17156
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
西山 弘崇 昭和大学, 歯学部, 助教 (10783277)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | CAD/CAM / デジタル印象 / 部分床義歯 / フルデジタルワークフロー |
Outline of Annual Research Achievements |
フルデジタルワークフローによる部分床義歯製作法を確立するため,デジタル筋形成の妥当性の検証を行っている.実際の患者に従来の筋形成とシリコーン材による印象採得と,口腔内スキャナーを用いた光学印象採得を被験者10名対象を目標に行っている(現在7名まで採得済).予備検証として,有歯顎者を対象に従来法とデジタル筋形成について検証を行い,歯牙から口腔前庭最深部までの距離を計測したところ,デジタル印象においても従来法と同程度の携帯再現性があるという知見を得た.また,筋形成様の検印回数を1,5,10,15回で比較検討したところ,光学印象間において有意差は認めず牽引回数による依存性はないことが示唆された. 2018年7月に,フルデジタルワークフローにて部分床義歯を製作した症例報告をIADRにて国際発表した. 上記に関して,「Novel Fully Digital Workflow for Removable Partial Denture Fabrication」というタイトルにてJournal of Prosthodontics Researchに現在投稿中である.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初目標としていたn数を達成できるだけの臨床状況にある.また,2年目に実施予定だった国際発表についてはすでに1年目で達成できている.
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Strategy for Future Research Activity |
フルデジタルワークフローによる部分床義歯製作のため,光学印象における筋形成の妥当性を実際の患者を対象に引き続きデータ採得する.得られたデータをもとに統計解析を行い,国内・外での発表ならびに論文執筆を目標とする.また,他機種間での口腔内スキャナーの操作性について検証,ワークフローの確立を目指す.
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Causes of Carryover |
2年時に実施予定だった国際発表を1年目に行ったため,余分に前倒し支払い請求を行ったために差額が生じた. 次年度においては,臨床応用を実現すべく,実際の欠損歯列患者においてフルデジタルワークフローを用いた部分床義歯を製作し,研究結果を国内外の学会にて発表するための研究費として用いる.
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