2021 Fiscal Year Annual Research Report
Establishment of a Wound Treatment Method Applying the Epithelialization Ability of Completely Autologous Fibrin Glue
Project/Area Number |
18K17162
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
纐纈 衆 東北大学, 歯学研究科, 助教 (20806335)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 自己フィブリン糊 |
Outline of Annual Research Achievements |
自己フィブリン糊は,同種フィブリン糊と比較し凝固に時間がかかるが,より強い接着が得られることが報告されている.また種々の感染症・アレルギーのリスクを回避でき,安価であり,使用領域が拡大している. 当大学輸血細胞治療部の協力のもと,完全自己血フィブリン糊生成および使用に関しては,先行研究にて確立した方法で精製した.貯血した血漿からクリオプレシピテートとトロンビン液を滅菌閉鎖回路内で自動的に調製した. 臨床試用では期待されていた自己血フィブリン糊の安全性,簡便性などのほか,疼痛や瘢痕形成軽減および創部治癒促進などの効果も認められ,自己血フィブリン糊の優れた上皮形成能を示唆する成果であった.自己フィブリン糊の上皮形成能について上皮欠損マウスモデルを用いて評価した.上皮形成能をHE染色および免疫染色にて評価した.免疫組織学的には、Laminin,VEGF,Cytokeratinにて上皮形成および血管新生が確認できた.またMacro評価では上皮の迅速な再生が認められ、自己血フィブリン糊による創部処理は,上皮形成能に優れ,創傷治癒効果を期待できる結果となった.
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