2019 Fiscal Year Annual Research Report
Developmental mechanism of muscle-tendon-bone complex in which membranous bone is involved
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18K17180
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Research Institution | Tokyo Dental College |
Principal Investigator |
山本 将仁 東京歯科大学, 歯学部, 講師 (90733767)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 筋・腱・骨複合体 / 頭頚部 |
Outline of Annual Research Achievements |
筋・腱・骨で構成される運動器を1つの機能的単位として捉え、骨組織が腱と結合し、筋とともに動力機能を獲得するメカニズムの解明を進めてきた。研究を進める中で、軟骨や腱の形成で不可欠なSox9が、筋発生もコントロールしている可能性が出てきた。そこで研究の主軸を少し変更し、『Sox9は骨・腱だけでなく筋の発生も制御してるのではないか』ということを明らかにするために本研究を進めることにした。免疫組織化学的染色結果から、胎生初期の筋前駆細胞にSox9が発現していることがわかった。筋におけるSox9の発現を追究するために、Sox9CreER;tdTomatoマウスを作出し、Sox9陽性細胞の筋組織における細胞系譜解析をおこなった。その結果、胎生初期の筋前駆細胞にSox9が発現していることが確定的になった。また、筋細胞のcell lineであるC2C12においても、未分化な状態でSox9の発現を認めた。最後に、筋・腱・骨発生におけるSox9の機能を明らかにするためにWnt1Cre;Sox9floxed/+マウスを作出した。このマウスを解析したところ、筋・腱・骨組織の全てで低形成が認められた。したがって、Sox9が骨・腱だけでなく筋の発生も制御してることを示すことができた。すなわち、Sox9は運動器の形態形成をコントロールする共通の転写因子であることが明らかとなった。
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Research Products
(10 results)
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[Presentation] 筋の骨への付着部形成過程におけるSox-9の局在に関する免疫組織化学的検索2019
Author(s)
冨田尚充, 永倉遼太郎, 山本将仁, 松永 智, 四ツ谷護, 大平真理子, 菅野亜紀, 大久保真衣, 佐藤正樹, 比嘉一成, 阿部伸一
Organizer
第305回東京歯科大学学会例会