2022 Fiscal Year Annual Research Report
Novel cryopreservation method for the effective collection of dental pulp stem cells and culturing dental pulp tissue over transport
Project/Area Number |
18K17183
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Research Institution | Tsurumi University |
Principal Investigator |
竹部 祐生亮 鶴見大学, 歯学部, 助教 (50807097)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 歯髄幹細胞 / 歯髄組織 / 凍結保存 / 間葉系幹細胞 / 再生医療 |
Outline of Annual Research Achievements |
先行研究にて、抜去歯より採取した歯髄組織片を組織培養を行うことで、組織辺縁に細胞が集積し、保存液が浸透することにより、解凍後に組織片からのoutgrowth能を保持したまま凍結保存が可能であることが確認できた。 本研究では歯髄組織を多孔性メンブレンで挟み、24時間、48時間、72時間、96時間と培養を行った。72時間培養した群は24時間、48時間培養群と比較して、組織辺縁での細胞集積が一番多く確認できた。また、96時間では、組織より細胞外へ遊走されていた。これらの結果から、72時間の組織培養が凍結保存に最も適していることが示された。 多孔性メンブレンで抜去歯より採取した歯髄組織片を挟むことで、輸送中も培養が可能となり、一般開業医などで採取後に、CPCなどへ組織への侵襲が少なく輸送することによりオーダーメイドの再生医療の裾野の拡大が期待できる。 最終年度に細胞遊走のメカニズムに関して検討を行った。我々はSDF-1(stromal derived factor-1)に着目し、組織片の免疫染色を行い、72時間培養した組織片でSDF-1が最も強く発現していることが確認できた。また、SDF-1の中和抗体を用いて培養を行ったところ、組織片への細胞集積が遅れることも確認できた。 さらに他の因子として、24時、48時間、72時間培養した歯髄組織辺よりタンパクを抽出し、マルチプレックスを用いてタンパクの発現量の解析を行ったところ、GRO-α、MCP-1の2つの因子が経時的に発現量が増加していることが確認できた。
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Research Products
(1 results)