2018 Fiscal Year Research-status Report
Mechanism of lymph node stromal cells and immune tolerance in lymph node metastasis of oral cancer
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18K17186
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
吉川 恭平 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (00727480)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ストローマ細胞 / タンパク発現 / 扁平上皮癌細胞株 |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔癌が頸部リンパ節転移を生じるメカニズムを解析するため、まず予備実験として口腔扁平上皮癌患者の頸部転移リンパ節組織からout growth法で扁平上皮癌培養細胞株およびリンパ節を構成するストローマ細胞をペアで4株作製することに成功した。これらの細胞株を培養し、実験系に用いることができるよう十分に継代等を行った。今後は、本研究のテーマにかかげる免疫寛容と関連するFRCsや癌細胞が分泌する様々なサイトカインやケモカインの機能解析を行うため、さらに樹立細胞株を増やす必要があり、該当症例の検索を随時行っている。また、平行して樹立した細胞株から各実験に必要なタンパクを採取し、本研究で掲げるリンパ節転移と免疫寛容システムの関与を解析するために、podoplanin、CD31、CCL19、CCL21といった本研究に重要なkeyとなるタンパク発現をウェスタンブロットで解析する準備をすすめている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究に必要と考えている扁平上皮癌細胞株および転移リンパ節を構成するストローマ細胞株をペアで作成できる新規症例を収集できていない。また、タンパク発現を解析するための十分な予備実験に遅れが生じている。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究を遂行していくため、今後は該当症例のさらなる検索を行っていき、可能な症例に関しては随時培養を行い樹立細胞株を増やしていく必要がある。また、フローサイトメトリーによりリンパ間質細胞から本研究のkeyとなるFRCsをまずは抽出して培養し、リンパ節転移における免疫寛容とFRCsとの関連性を解析していく。また、採取できたタンパクを用いて、keyとなるタンパク発現の解析をすすめていく。
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Causes of Carryover |
研究遂行にやや遅れが生じたため、わずかであるが次年度使用額が生じた。次年度は、研究の遂行に伴い必要物品ならびに学会発表や論文作成にむけて助成金を使用していく予定である。
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Research Products
(3 results)