2019 Fiscal Year Annual Research Report
The new horizon of the treatment of temporomandibular joint disorder using bioimaging: high accuracy assessment of the condition of the masseter muscle
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18K17194
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
新国 農 新潟大学, 医歯学系, 助教 (80419316)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | MRI / 顎関節症 / 咬筋痛 / T2 map |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は研究代表者が行ってきた咬筋痛を伴う顎関節症患者の咬筋の内部性状の精査、特にその浮腫性変化についてMRIのT2 mapでT2値の変化として捉えるという手法を、3T MRIとヒストグラム分析を用いることによってより精細な検討が行えるようにするということが目的であった。しかしながら、研究期間を通じて3T MRIの咬筋痛に対する精査への応用は(1)撮像範囲の辺縁に補正困難な歪みが生じ、これがT2 map上でのT2値の計測に影響を与えたこと、(2)咬筋が撮像範囲の中心にないことの2点によって困難であり、この問題が解決しないまま研究期間を終えた。この検討結果については研究期間最終年度に専門学会にて発表し、意見収集を行っている(3T MRIを用いたT2 mapによる顎関節症患者の咬筋内部性状検討に先立つT2 mapの作成方法の検討.NPO法人日本歯科放射線学会第229回関東地方会・第39回北日本地方会・第27回合同地方会,2019年7月13日開催)。ただ、咬筋の内部性状の画像的な精査についてはこれまでの1.5T MRIで得られた臨床データを用いて検討を進め、片側咬筋痛のある場合、痛みの種類(圧痛、運動痛、自発痛)によってT2 map上のT2値に差が生じるかを検討した。その結果圧痛のみが痛みのある側で痛みのない側より有意に高いT2値を示すことが分かった。この検討結果は学術雑誌Oral Surg Oral Med Oral Pathol Oral Radiol.にThe Relationship Between Masseter Muscle Pain and T2 Values in Temporomandibular Joint Disordersとして投稿し、掲載済である(2018年10月;126(4):349-354.)。
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Research Products
(1 results)