2018 Fiscal Year Research-status Report
口腔扁平上皮癌のΔNp63βを介したEMTにおけるmiR-205の役割について
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18K17200
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
橋口 有真 九州大学, 大学病院, 医員 (80805268)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | miR-205 / ZEB1 / ZEB2 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、ΔNp63βを介したEMTに関連するmiRNAとして着目したmiR-205のOSCCにおける役割を解明することにより、OSCCに対する分子標的治療薬の開発や新たなバイオマーカーの確立を実現する基盤となる研究を行うことである。そのため、ΔNp63βを介したEMTに関連するmiRNAとして着目したmiR-205が、OSCCの浸潤や転移に関与するために標的とする遺伝子として、ZEB1およびZEB2との関係性について研究を行い、miR-205がZEB1およびZEB2を介して、OSCC細胞の遊走能・浸潤に影響を与えているという結果を得たが、果たしてmiR-205が直接的にZEB1およびZEB2に働きかけているかどうか確認する必要があると考えた。 そこで、まずTargetScan softwareを用いて、ZEB1とZEB2それぞれのmRNA 3’末端にあるmiR-205の結合部位となりうる配列を予測し、さらに、 その配列を含む領域にのみ特異的に結合するよう設計したtarget protectorを合成した。合成したtarget protectorとmiR-205を強制発現させる miR-205 mimicを、miR-205の発現がほとんど認められないSQUU-B細胞へ共導入することで、miR-205の標的遺伝子への結合の阻害がZEB1とZEB2の発現に与える影響を western blotting法にて検討した。その結果、miR-205 mimicとtarget protectorを共導入したSQUU-B細胞では、ZEB1およびZEB2の発現抑制効果が弱まっていたことから、miR-205はZEB1およびZEB2に直接結合することで発現をコントロールしていることが示された。これらの分子の関係性のさらなる確証を得たことに本研究の意義があったと考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究実施計画に基づいて研究を進めていく上で、確認しておくべき段階から先に実証していたため、期間を要してしまったため。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定通り、miR-205の標的遺伝子として、ZEB1およびZEB2以外で重要な鍵となりそうな遺伝子のピックアップとその発現解析を進めていく。また、可能な限り同時進行でin vivoの実験も進めていく予定である。
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Causes of Carryover |
予定よりも参加ができなかった学会もあり、旅費が予定より下回ったため。翌年度の学会参加を当初の予定よりも多くし、研究に役立てる機会を積極的に増やしていく計画である。
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