2018 Fiscal Year Research-status Report
感覚機能と拡張現実を応用した術者支援型ロボット手術ナビゲーションシステム
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18K17205
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Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
臼田 慎 慶應義塾大学, 医学部(信濃町), 共同研究員 (70445287)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | ロボット手術 / ナビゲーション手術 / 拡張現実 |
Outline of Annual Research Achievements |
1. 術者アシストを行い 、患者に追随するロボットアームの研究: 以前申請者らが開発したロボットアームの設計変更を行い,Yaw, Pitch, Rollに対応し,歯科インプラント手術だけでなく,顎変形症手術のような大きなアシスト力を必要とする手術にも対応できる機構を考案した.ハプティック機能を有しており,遠隔手術への実現にも対応している.現在,機能的評価,アシスト力などの調整を行っており,2019年度に発表予定である.また,今後臨床応用を行う上での患者への位置づけ,滅菌方法などの課題もあり今後検討予定である. 2. シースルー型ヘッドマウントディスプレイの臨床応用:術中情報の的確な視覚的伝達についての研究 効率的に必要な情報のみを提供することを目的として、 時計型、スマートフォン、タブレットデバイスの検討を行ってきた.それらに加えシースルー型のヘッドマウントディスプレイと光学ナビゲーションを組み合わせたシステムを構築,臨床応用を行った.時計型デバイスなどは既存のナビゲーションシステムではまだ使用できず研究用での運用であったが,本機ではディスプレイ出力が可能な既存機材と組み合わせることが可能であり術野からの視線移動が少なく手術効率の向上につながった. 3. VR, ARデバイスの開発 3Dデータをもとに手術シミュレーションを行い,手術中に位置情報などをアシストするシステムの開発を検討した.それに先駆けて他者との手術シミュレーションを共有できるVRソフトの開発をVRソフトメーカーと共同で企画,開発を行っている.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
コンパクトで大きなアシスト力を有したロボットアームの開発が行われ,今後機器の機能評価実験を進めることが可能となり研究は順調に進展していると判断した.
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Strategy for Future Research Activity |
完成したロボットアームの調整,手術室での臨床応用に向けて実験をすすめていく.また,臨床応用に不可欠なナビゲーションシステムとの組み合わせについても,ARシステムを応用するか,既存ナビゲーションシステムを応用したものにするか検討を重ねていく予定である.
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Causes of Carryover |
効率の良い機材購入を行ったことで,見積もりが予定額を下回ったことで,次年度使用額が生じた.それについては,購入予定の機材に充当することを予定している.
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Research Products
(1 results)