2019 Fiscal Year Research-status Report
鼻フローモニタリングは静脈内鎮静時の呼吸異常を低減するか:ランダム化比較試験
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18K17206
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
幸塚 裕也 昭和大学, 歯学部, 助教 (50623724)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 静脈内鎮静法 / 呼吸異常 / 鼻内圧測定 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は昨年度作成した簡易睡眠検査装置を用いた鼻フローモニタリングと同時に生体モニタ情報、術野記録カメラ、患者体動記録カメラを同時記録できるシステムを用い、試験的データを取得した。記録の時間的誤差はなく本研究での研究記録に十分活用できることを評価した。 また、本研究で用いる簡易睡眠検査装置のモニタリングを用いて、鎮静に用いる薬剤の使用プロトコルを確立した。具体的には静脈路確保後、ミダゾラム0.03mg/kgを投与し、2分後にTarget controlled infusionを用いて1.5マイクログラム/mlの投与を行う。投与開始5分後にBISが65以下となる場合は対象から除外する。術中、介入群では簡易睡眠検査装置の鼻フローセンサーの振幅が鎮静開始前の50%まで低下した際にTCIを1.0マイクログラム/mlへ変更する。振幅が75%まで回復した場合は再び1.5マイクログラム/mlへ変更する。非介入群では麻酔科医の判断に応じて1.0マイクログラム/mlに変更し、状態が落ち着いたら再び1.5マイクログラム/mlへ変更する。また、SpO2の低下が頻繁に起こる症例(3分間に3回以上)またはSpO2が90%以下に低下した症例は除外とする。その他担当医が必要と判断した症例を除外とする。 本年度はさらに研究に用いる物品(簡易睡眠検査装置に用いるナーザルカニューラ)の購入と、機材の準備(パソコンの購入と統計解析ソフトの購入)を進めた。2020年度より半年間で予定症例数の計測を行い結果の検討を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の所属機関内での勤務先変更により、研究実施に時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度前半に予定症例数の半数を計測し、中間解析を行う。 残りの半数は本年中に計測を行い、最終解析と発表を行う。
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Causes of Carryover |
前年度購入予定だった検査機器の消耗品を本年度購入したが、一部の消耗品は予定していた症例数を実施できなかったため、未購入となり繰越金が発生した。 繰越金は当初の症例数を本年度実施するための消耗品購入に使用する計画である。
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