2018 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
18K17214
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Research Institution | Hyogo Medical University |
Principal Investigator |
玉岡 丈二 兵庫医科大学, 医学部, 助教 (60755578)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | TGF-β |
Outline of Annual Research Achievements |
マクロファージ系破骨前駆細胞RAW264.7細胞(継代数3~8)にTGF-β1、SB431542(TGF-β1型受容体キナーゼ活性阻害剤)およびRANKLによって処理した。破骨細胞様細胞への分化傾向はTGF-β1+RANKL処理が最も高く、SB431542処理により分化は抑制された。硬い基質はポリスチレン製ディッシュ、血液中を模倣した状態はポリスチレンにハイドロゲルを結合し細胞を浮遊した状態で培養可能なultra-low attachmentディッシュを用いた。ultra-low attachmentディッシュで培養したRAW264.7細胞はRANKL+TGF-β投与群を含む全ての群で破骨細胞への分化は認められず、mTORは軽度上昇、RANKの発現に変化はなかった.24時間作用後のmigration assayでは,TGF-β1処理で細胞運動能が亢進し、SB431542処理により抑制されたが、72時間作用後ではTGF-β1処理で細胞運動能が低下し、SB431542処理により亢進した。また、24時間作用後ではTGF-β1処理によりRhoA,Racタンパクの発現は上昇したが、72時間作用後ではTGF-β1処理群のRhoA,Rac1タンパクの発現は減少した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
マクロファージ系破骨前駆細胞RAW264.7細胞(継代数3~8)にTGF-β1、SB431542(TGF-β1型受容体キナーゼ活性阻害剤)およびRANKLによって処理した。破骨細胞様細胞への分化傾向はTGF-β1+RANKL処理が最も高く、SB431542処理により分化は抑制された。硬い基質はポリスチレン製ディッシュ、血液中を模倣した状態はポリスチレンにハイドロゲルを結合し細胞を浮遊した状態で培養可能なultra-low attachmentディッシュを用いた。ultra-low attachmentディッシュで培養したRAW264.7細胞はRANKL+TGF-β投与群を含む全ての群で破骨細胞への分化は認められず、mTORは軽度上昇、RANKの発現に変化はなかった.
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Strategy for Future Research Activity |
現在、継代数15~20のRAW264.7細胞を用いて同様の実験を行い比較検討している。また、細胞培養上清からエクソソームを回収し解析を行っている。 エクソソーム単離キットを用いて細胞培養上清からエクソソームを回収する。回収したエクソソームをmiRNA解析し、SASP因子がエクソソームとして分泌されているかどうかを確認する。
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Causes of Carryover |
本年度は旅費および人件費の計上が予定より少額となったことなどが理由と考えられる. 次年度も同様の実験を行い比較検討を行う予定であり,物品費に充てる予定である.
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