2020 Fiscal Year Research-status Report
口腔扁平上皮癌の前転移niche形成における、骨髄由来細胞の役割の解明
Project/Area Number |
18K17224
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
河合 穂高 岡山大学, 医歯薬学総合研究科, 助教 (10803687)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 前転移niche / 口腔扁平上皮癌 / 骨髄由来細胞 / 癌微小環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
腫瘍が遠隔臓器に転移する際に重要な役割を果たす「前転移niche」の形成には、骨髄由来細胞が重要な役割を果たすことが報告されている。しかし、口腔癌における前転移nicheと骨髄由来細胞の関係は未だ明らかとなっていない。申請者は、放射線照射を行なったヌードマウスに、GFPヌードマウスより採取した骨髄細胞を移植することで、骨髄細胞のみGFPでラベルされたGFP陽性骨髄移植ヌードマウスを作製し、同マウスにヒト由来口腔癌細胞を移植し高転移臓器を検索することで、口腔癌における前転移nicheと骨髄由来細胞の関係、および前転移niche形成に関与する骨髄由来細胞を特定することが可能と考えた。 令和2年度は、HSC2を移植したマウスの遠隔臓器でどのような変化があるか検討を行った。肺、肝臓、腎臓をそれぞれ摘出し、標本を作成、GFP陽性細胞をカウントし転移nicheにおける骨髄由来細胞の局在の違いを検討した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型ウイルスの蔓延に伴い、大学の閉鎖や在宅ワークへの移行に伴い、満足に研究を行うことができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型ウイルスの蔓延状況を鑑みながら、在宅でも行えるようなデータ解析を行いつつ、研究を進めていく。
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Causes of Carryover |
新型ウイルス蔓延に伴い、研究が遅延したため。使用計画としては、次年度、マウスの購入や、FACSの試薬購入など必要な物品費などに充てる予定である。
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Research Products
(11 results)