2019 Fiscal Year Research-status Report
Liquid biopsyは口腔扁平上皮癌で有効か? [NOTCH1に注目して]
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18K17239
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
内堀 雅博 東海大学, 医学部, 助教 (50749273)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | Liquid biopsy / 口腔扁平上皮癌 / 遺伝子解析 / 再発転移 / NOTCH1 / 液体生検 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、口腔扁平上皮癌(OSCC)におけるNOTCH1リガンド結合領域の変異の発現細胞を用いて機能を解析し、NOTCH1の腫瘍原性を解明すること、また、OSCC における新しい診断方法としてのLiquid biopsyを確立させるための足掛かりとなるデータを得ることである。 平成29年度は、主にLiquid biopsyの確立のための足掛かりとなる以下のデータを得た。 ①前年度は手術前後の2点におけるcfDNAの濃度の比較を行ったが、今年度は手切除前、術翌日に加え、さらに切除後1週間、1ヶ月、3ヶ月、以降3ヶ月ごとにcfDNAを回収し、その濃度の測定を行った。切除3ヶ月後に術前よりもcfDNA濃度が高かった患者は再発転移を認めた。cfDNA濃度の変化は再発転移の予測ができる可能性が示唆された。 ②cfDNAが癌を反映しているかどうかを解析するため、患者の癌組織由来のDNAとcfDNAの遺伝子解析を行った。口腔癌に多く変異の見られるもの、一般的に癌のドライバー遺伝子とされているもの、計76の遺伝子に注目したターゲットシーケンスを癌組織に対し行った。変異を認めた遺伝子に対し、同患者のcfDNAにおいてもシーケンスを行った。その結果、cfDNAにおいても癌組織で見られた変異を0.1~1.51%の範囲で抽出できた。また、cfDNAの特定の変異をデジタルPCRで検出できるかどうかも解析したが、使用可能なプローブの設計が難しく、使用するDNA量が多いため、現時点ではデジタルPCRはcfDNAの解析において不向きであることが分かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
NOTCH1の分子学的な解析は昨年度、本年度はcfDNAの解析を中心に行った。継続的にサンプルを採取できており、遺伝子解析も行えているため、おおむね順調に進行していると考える。
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Strategy for Future Research Activity |
NOTCH1の分子学的な解析は昨年度、本年度はcfDNAの解析を中心に行った。研究計画で、cfDNAに関してもNOTCH1のリガンド結合領域に注目するとしていた。現在解析した36症例の中でTP53が最も多く8つであったが、その他はすべて2つであり、NOTCH1もこれに相当していた。今後症例数を増やしていき、その傾向を見極める必要がある。しかし、見出した2つの変異のうち1つはリガンド結合領域の変異であり、引き続きNOTCH1に注目することに変わりはない。また、cfDNAの濃度変化と患者の再発転移の有無に関しても意義があると考えられるため、引き続き症例数を増やしながら解析していく予定である。
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Causes of Carryover |
NOTCH1のマウスを用いた機能解析の条件検討を行ったが、本実験まで至らなかったため、使用予定の消耗品が少なかったため。次年度にこれらの本実験を予定しているため、繰越金を使用する予定である。
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Research Products
(3 results)