2022 Fiscal Year Research-status Report
プロバイオティクス(L8020菌)を用いた障害者の歯周病発症リスクの軽減
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18K17285
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
尾田 友紀 広島大学, 病院(歯), 病院助教 (40641949)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | プロバイオティクス / 障害者 / 歯周病 / L8020 / Tannerella forsythia / 口腔内細菌 |
Outline of Annual Research Achievements |
Lactobacillus rhamnosus KO3株(以下L8020菌)は歯周病原因菌に対して抗菌効果があり、L8020菌が産生するバクテリオシンは炎症性サイトカインの増殖を抑制することが報告されている。しかし、L8020菌が歯周病に及ぼす臨床的効果や口腔内フローラに対する影響については未だ不明である。本研究では、L8020菌を用いたプロバイオティクスを知的障害者に一定期間継続摂取させ、プラセボコントロールを用いた二重盲目試験を行い臨床的効果を明らかにする。また、RT-PCR及びメタゲノム解析により口腔内フローラの変化を調べ臨床効果と比較し、歯周病リスクの軽減をめざす。RT-PCR及びメタゲノム解析により、L8020菌の継続摂取により、歯周病原因菌のT. forsythiaの増殖が抑制されることを明らかにした。2022年度は、国際障害者歯科学会(パリ)で、本研究の成果を発表した。また、「Effect of Lactobacillus rhamnosus L8020 on the abundance of periodontal pathogens in individuals with intellectual disability: A randomized clinical trial」というタイトルで本研究の成果を執筆し、Quintessence Internationalにアクセプトされ、現在in pressの状態である。他にもプロバオティクスに関する知見をまとめ、Current Oral Health Reportsに「Role of Lactobacillus rhamnosus in Oral Health of Disabled Individuals」というタイトルで投稿しアクセプトされた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2021年度は新型コロナウイルスの影響で、外来患者が減り、対象となる患者も来院できなかったりと影響があったが、2022年度は概ね順調に進行した。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究成果を活かし、引き続き障害者の口腔内細菌と口腔疾患の関連について研究を進める。特に自閉スペクトラム症患者の口腔内細菌叢と腸内細菌との関連について検討していく予定である。また、健常者と障害者の口腔内細菌叢の違いについて一定の成果が得られたので、論文投稿を終えている。これについて、査読の途中であるため、アクセプトを目指す。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響で研究の進行が若干遅れていた経緯があり、論文投稿が遅れた。そのため、論文投稿に伴う費用が遅れて必要となっている。
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Research Products
(3 results)