2020 Fiscal Year Research-status Report
嚥下タイミングの可視化が食事介助に与える影響について
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18K17295
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
伊原 良明 昭和大学, 歯学部, 講師 (00634833)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 嚥下障害 / 食事介助 / ペーシング |
Outline of Annual Research Achievements |
研究に関して地域ケアリング誌に嚥下タイミングの可視化による食事介助負担の軽減に向けて。として本研究の内容に関しての報告を行って介護職の方々に広く知らせるよう報告をしている。報告内容としては食事介助における介護負担の減少という本研究の目的、嚥下タイミングを可視化する機器であるGOKURIを用いた研究方法について行っている。読者から本研究に関する問い合わせをいただくなど、報告の効果があったものであると考えられる。これまでの成果として食事時の姿勢の取り方について足底が設置した状態での食事の方が嚥下状態の安定化が図れることを提示するなど、食事介助における食事環境での嚥下機能の改善および、負担軽減方法についての検討を行ったものと考えられる。このように食事環境など食事のペーシング以外の部分では本研究の成果を論文発表しているが、本研究において主眼点である食事介助におけるペーシングに対しての嚥下タイミングの可視化の影響については現在調査を進めている状態である。 本研究に関しては介護現場の方々から研究協力に関してのお話を頂いているが、新型コロナウイルスの影響にて実際の現場に伺うことが出来ず、データ収集の再開を待っている状態である。 実際に協力いただいた患者家族からは使用感に関して、いつ飲み込んだのかがわかりやすく、介助を行いやすいというアンケート結果を頂いており、今後さらに対象者を増やしていく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究の準備段階としては順調に進んではいたが、新型コロナウイルスの影響により老人福祉施設の食事現場にてデータ収集を行うことが困難な状況であり、在宅の方など可能な範囲で研究協力を承諾いただいた方でのデータ収集を進めている状況である。
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Strategy for Future Research Activity |
施設でのデータ収集が可能となった段階にてデータの収集を再開する予定である。 また、現時点でその見通しは立っておらず、在宅などで食事介助の現場に従事する家族や、介護職の方々から研究協力いただける方をつのり、データ収集を進めていくことを検討している。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの蔓延に伴う研究遂行に困難があったため。 研究再開が可能となった場合には研究を円滑に進めるよう準備を再確認する。
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