2021 Fiscal Year Research-status Report
嚥下タイミングの可視化が食事介助に与える影響について
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18K17295
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
伊原 良明 昭和大学, 歯学部, 講師 (00634833)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 嚥下障害 / 食事介助 / ペーシング |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度新型コロナウイルスの影響により、協力施設内でも複数の陽性者が出たため、本研究に関して前年度から対象者を増やすことが困難であった。 しかし、前年度までの結果をもとに地域ケアリング誌に論文として報告した。その際に遠隔地の施設から本研究に対する問い合わせをいただき、実際に説明などを行っていたが、蔓延防止法によって現地に赴いて本研究に対しての協力を得ることまでは至っていない。しかし、現在本研究の有用性に対して研究協力の検討は継続して頂けており、今後施設との調整を行うことを計画している。本研究のこれまでに得られた成果として、食事介助に対して食事時の姿勢など食事介助におけるペーシング以外の条件の統一のための方策として論文発表を行っている。また、本研究の概要に関しては論文発表を行っており、一定の成果は得られたものと考えられる。 本研究に対する施設からのお声がけは頂けているものの、データ収集が困難である状況が続いているため、その対応として本研究の対象は施設入居者を予定していたが、施設への介入が困難な状況を踏まえ、外来通院患者を対象として、その介助者である家族から本研究に対しての同意を得て記録を行っている。実際にアンケートに協力を頂いたご家族からは嚥下タイミングを可視化することの有効性については介助が楽になったとの報告を頂いている。そのことから本研究の狙いである嚥下タイミングの可視化は食事介助における負担軽減に寄与するものであると考えられる。現在まで得られた結果をもとに次年度学会発表にて本研究の成果について報告することを予定している。また、学会発表以外の場面においても本研究の有効性を発表するため施設などでも本研究の有効性について知らせていくことを予定している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
本研究の実施に際して協力を頂いていた施設から新型コロナウイルス陽性者が複数出たため、本研究における施設への介入が困難であった。そのため本研究の遂行には遅れが出ている。施設への介入が困難な状況を踏まえて、現在外来通院患者を対象とした記録を行っており、今後そのデータについて解析を行う。
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Strategy for Future Research Activity |
前述したように施設入居者を対象とした記録が困難な状況を踏まえ、本研究の対象を外来通院患者と変更し、その介助者である家族から食事介助におけるペーシングに際して本研究に対するアンケート調査を実施しており、その結果を解析することを計画している。
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Causes of Carryover |
学会のWeb化や研究遂行の遅れのため、旅費の使用がなかった事などから次年度使用額が生じている。こちらは2022年度においての研究遂行費用として利用する予定である。
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