2018 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of the relationship of melatonin and oral frailty
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18K17298
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
小嶋 玲奈 東海大学, 医学部附属病院, 臨床助手 (80794114)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | オーラルフレイル / メラトニン / 口腔乾燥 / 体内リズム調節ホルモン |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔乾燥と高齢者の生活自立度(ADL)が、体内リズム調節ホルモン(メラトニン)と関連することを臨床的に解析し、分子レベルで唾液腺および骨格筋とメラトニンとの関連を解明することを目的とする研究である。 臨床的な解析方法として、唾液分泌量を測定するとともに、唾液メラトニン発現量を解析する。なお、メラトニンは血中濃度と唾液濃度が相関するとされる(EA de Almeidaら、Childs Nerv Syst 2011)。メラトニン分泌は日常の生活スタイルが影響することが予想されるため、社会背景を含めた質問紙法による評価も同時に行う。唾液分泌量とメラトニン発現の相関を解析する。唾液分泌量は、食事や水分摂取量、ストレスなど多くの因子に依存し、日内変動が大きい。日内変動は体内リズムに依存するため、メラトニンは唾液分泌量に関連している可能性が高い。 口腔乾燥は主に、起床時と睡眠時に自覚することが多い。メラトニンは睡眠を誘発するホルモンとして知られ、口腔乾燥とメラトニン濃度は負の相関を示す可能性が考えられる。しかし、唾液は副交感神経が優位になると分泌量が増加するため、副交感神経を刺激することで睡眠を誘発するともいわれるメラトニン分泌に口腔粘膜の湿潤度は依存している可能性もある。 今年度は、体内リズム調節ホルモンであるメラトニンと唾液の相関関係を解析し、研究に際して必要唾液の採取時間を確認した。今年度の研究費は、主に上記の研究を遂行するための、唾液試料中のメラトニンを定量するキットの購入費に当てた。 唾液は、各食前後と入眠前に採取し、合計81検体からメラトニン測定をおこなった。その結果より、唾液採取は各食後のみとし、今後の研究を遂行していく方針を固めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究を実施するにあたり、東海大学臨床倫理委員会へ申請を行い、今年度は、81検体の唾液採取を行い唾液メラトニン濃度測定を実施し、メラトニンと唾液の相関を確認した。 結果、各食後のみの唾液採取とし、今後の研究を遂行していく。
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Strategy for Future Research Activity |
研究への参加希望数・検体数を増やし、唾液量とメラトニンの関係、口腔粘膜湿潤評価を進めていく。
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Causes of Carryover |
唾液採取時間を検討する上で、最低数のメラトニン定量キットの購入で検討できたため、初年度経費をおさえることができた。研究への参加希望数・検体数を増やしていき、研究遂行していく中で、必要材料・機器を購入していく予定である。
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