2020 Fiscal Year Research-status Report
Analysis of the relationship of melatonin and oral frailty
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18K17298
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
小嶋 玲奈 東海大学, 医学部, 助教 (80794114)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | オーラルフレイル / メラトニン / 口腔乾燥 / 体内リズム調節ホルモン |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔乾燥と高齢者の生活自立度(ADL)が、体内リズム調節ホルモン(メラトニン)と関連することを臨床的に解析し、分子レベルで唾液腺および骨格筋とメラトニンとの関連を解明することを目的とする研究である。臨床的な解析方法として、唾液分泌量を測定するとともに、唾液メラトニン発現量を解析する。メラトニン分泌は日常の生活スタイルが影響することが予想されるため、社会背景を含めた質問紙法による評価も同時に行う。唾液分泌量とメラトニン発現の相関を解析する。唾液分泌量は、食事や水分摂取量、ストレスなど多くの因子に依存し、日内変動が大きい。日内変動は体内リズムに依存するため、メラトニンは唾液分泌量に関連している可能性が高い。口腔乾燥は主に、起床時と睡眠時に自覚することが多い。メラトニンは睡眠を誘発するホルモンとして知られ、口腔乾燥と メラトニン濃度は負の相関を示す可能性が考えられる。しかし、唾液は副交感神経が優位になると分泌量が増加するため、副交感神経を刺激することで睡眠を誘発するともいわれるメラトニン分泌に口腔粘膜の湿潤度は依存している可能性もある。研究課程で体内リズム調節ホルモンであるメラトニンと唾液の相関関係を解析し、研究に際して必要唾液の採取時間を確認した。主に上記の研究を遂行するための、唾液試料中のメラトニンを定量するキットの購入費に当て、各食前後と入眠前に唾液を採取し、合計81検体からメラトニン測定をおこなった。その結果より、唾液採取は各食後のみとし、今後の研究を遂行していく方針を固めることができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
COVID-19蔓延で飛沫感染を重要視する中で、ボランティアより唾液を積極的に採取することが現実的に非常に困難であり、唾液の検体確保が不可能であった。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID-19蔓延の中での唾液検体採取が今後どこまで可能となるかはわからないが、他咀嚼能力など可能な研究データを遂行できるよう検討していきたい。
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Causes of Carryover |
唾液検体を確保できなかったことより、次年度へ研究延長が必要と判断したため。咀嚼能力キットなどのオーラルフレイルに関するものを購入し研究遂行を検討している。
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