2022 Fiscal Year Annual Research Report
Analysis of the relationship of melatonin and oral frailty
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18K17298
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Research Institution | Tokai University |
Principal Investigator |
小嶋 玲奈 東海大学, 医学部, 助教 (80794114)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | オーラルフレイル / メラトニン / 口腔乾燥 / 体内リズム調節ホルモン |
Outline of Annual Research Achievements |
口腔乾燥と高齢者の生活自立度(ADL)が、体内リズム調節ホルモン(メラトニン)と関連することを臨床的に解析し、分子レベルで唾液腺および骨格筋とメラトニンとの関連を解明することを目的とする研究である。臨床的な解析方法として、唾液分泌量と唾液メラトニン発現量を解析する。メラトニン分泌は日常の生活スタイルが影響することが予想されるため、社会背景を含めた質問紙法による評価も同時に行う。唾液分泌量は、食事や水分摂取量、ストレスなど多くの因子に依存し、日内変動が大きく、体内リズムに依存するため、メラトニン濃度と関連している可能性がある。副交感神経が優位になると睡眠が誘発される。唾液は副交感神経が優位になると分泌量が増加するため、メラトニン分泌が日内変動することが予想される。メラトニン濃度の日内変動に関して解析するため、唾液の採取時間を検討した。 唾液は、各食前後と入眠前の7回採取し、合計77検体を得た。メラトニンELISAキット(コスモバイオ社)を用いて解析した。食事前後で平均メラトニン値は食前は35.52pg/ml、食後は34.88pg/mlと、大きな差は認めなかった。そのため、唾液採取は各食後と入眠前の合計4回でメラトニンの推移を把握できることが分かった。次に、唾液メラトニン値の日内変動の解析を行った。副交感神経が働く寝る前の平均メラトニン値は39.26pg/ml、起床後(朝食後)の平均メラトニン値は37.71pg/mlであり、また、昼食後は35.6~36.33 pg/mlであった。これらより、唾液メラトニン濃度と身体活動との関係性は見いだせなかった。
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