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2019 Fiscal Year Research-status Report

COPD患者に特異的な摂食嚥下障害の評価方法の開発

Research Project

Project/Area Number 18K17299
Research InstitutionTokyo Dental College

Principal Investigator

大平 真理子  東京歯科大学, 歯学部, 助教 (30733555)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
KeywordsCOPD / 嚥下障害
Outline of Annual Research Achievements

慢性閉塞性肺疾患(chronic obstructive pulmonary disease: COPD)は、慢性気管支炎、肺気腫または両者の併発により惹起される疾患であり、日本において約530万人の罹患者を有する呼吸器疾患である。COPDは慢性に進行し、根治的な治療法がないため、吸入療法や呼吸リハビリテーションによって肺機能の悪化を食い止め、一定のQOLの維持することが治療の目標となっている。さらに、COPDは2020年までには疾患順位として全体の3~5位まで上昇すると予測され、特に高齢者のCOPD患者の増加が予想されている。COPDと摂食嚥下障害に関しては、軽症から中等度のCOPD患者において摂食嚥下障害を約3割に認めると報告されている。また、COPD患者の78%に摂食嚥下障害が認められたという報告もある。そのため、摂食嚥下障害を早期に検出し誤嚥予防を図ることが重要である。
そのため、COPD患者における摂食嚥下障害の発生機序の解明は進んでいるが、COPD患者に特異的な摂食嚥下障害の評価方法は報告されていない。今後、COPD患者に対する簡便で確実な摂食嚥下障害の評価方法の確立が重要となっている。
そこで、嚥下障害が疑われるCOPD患者に対し、嚥下機能評価のスクリーニング法(反復唾液嚥下テスト、改定水飲みテスト、最長発声持続時間、MASA)の実施と嚥下内視鏡検査を実施した。嚥下内視鏡検査の結果による咽頭残留の有無や誤嚥の有無と各種スクリーニング法を比較し、COPD患者に有効な嚥下機能評価のスクリーニング法の特定や有効性の検証を行うことを目的とした。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

4: Progress in research has been delayed.

Reason

COPDを有し、摂食嚥下障害を疑われ、東京歯科大学摂食嚥下リハビリテーション科を受診した患者のうち、研究の同意を得られた者を研究対象とした。しかし、想定していたほど患者の受診がないことや新型コロナウィルスの流行により外来が閉鎖していることにより、対象者数が少なくなっている。またCOPD患者は新型コロナウィルス感染症のの高リスク患者のためしばらく研究の実施は困難と考えられる。

Strategy for Future Research Activity

摂食嚥下リハビリテーション科が再開され、COPD患者の受診者数が戻るまではデータ採取は困難と考えられる。また、新型コロナウィルス感染症の流行が収まった段階で、他施設での研究実施が可能か、検討を行う。
それまでは、採取したデータの分析を行う予定である。

Causes of Carryover

研究の進捗が予想よりも遅れているため、学会発表を行わなかったとこや、参加予定であった学会も感染症流行により中止となったため、経費を必要としなかったため。

URL: 

Published: 2021-01-27  

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