2018 Fiscal Year Research-status Report
マルチオミックス解析を用いたフレイルの唾液バイオマーカーの探索
Project/Area Number |
18K17303
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Research Institution | Kanagawa Dental College |
Principal Investigator |
東 雅啓 神奈川歯科大学, 大学院歯学研究科, 助教 (70707348)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 唾液 / マルチオミックス解析 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年,唾液成分と様々な疾患の病態との関連性についても報告が出ている中で,本研究では高齢者におけるフレイルの病態と唾液成分変化との関連性を科学的に明らかにし,マルチオミックス解析を用いたフレイルの唾液バイオマーカーの探索を目標している.当該年度においては,フレイルの各要因(身体面・精神面・社会面)の障害モデルラットを用いて,各モデルに共通して健常ラットと発現量に差がある唾液成分を検索することで,3要因が複合的に関与するフレイルのマーカーとなる物質を同定することを目的とした. 身体面障害モデルラット(運動機能低下の報告がある老齢ラット) は現在飼育中でまもなくサンプリング予定である.精神面障害モデルラット(麻酔下で両側総頸動脈を20分間閉塞しその後再疎通させることで一過性脳虚血状態を引き起こした認知機能低下モデル)および社会面障害モデルラット(幼若期に社会的孤立ストレスを与えた障害モデル)はサンプリング済みで現在解析中であり,複数の唾液中物質が各障害に共通して変化していることを見出している.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
各障害に共通して変化する唾液中物質を検出できているため.
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Strategy for Future Research Activity |
モデルラットで見出された唾液中物質の中で,ヒトでも発現が認められているものを同定し,ヒト唾液を用いた解析を行う予定である.
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Causes of Carryover |
解析関連試薬の購入費用が抑えられた為.
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Research Products
(4 results)