2020 Fiscal Year Research-status Report
Program development for promoting adherence to ADHD treatment using fNIRS
Project/Area Number |
18K17330
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Research Institution | Jichi Medical University |
Principal Investigator |
池田 尚広 自治医科大学, 医学部, 講師 (90570383)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 注意欠如多動症 / アドヒアランス / 光トポグラフィー |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、注意欠如・多動症(以下、ADHD)の治療アドヒアランス(患者による主体的な治療の継続性)向上のため、被験者本人及び家族へ、ADHDの特性を理解するための有効な情報提示方法の開発を目的とする。その方法として、これまで提案者らの研究グループが開発してきた、脳機能検査法である光トポグラフィ―(fNIRS)を用いた、脳活動結果のフィードバックを行い、その結果として被験者の理解度が向上したかどうかを質問紙によって確認する。 これまで研究体制を確立してきたため、実際のfNIRS検査及び、質問紙を用いた患者と家族のADHDの理解度評価を行う予定としていた。 しかし、新型コロナウイルス流行やそれに伴う緊急事態宣言などの影響で、研究活動にも制限が加わった。特に被験者の来院が困難となったため、限られた人数のみの実施となった。現時点では症例数が不十分であるため、報告は困難である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの流行及び、それに伴う緊急事態宣言等の影響で、特に被験者の来院が困難となり、研究活動に支障をきたした。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度においても新型コロナウイルスの流行による影響は必至であるため、fNIRSの新規検査は困難な可能性がある。これまでの研究で明らかとした内服薬の違いによる脳活動の違いに着目し、治療効果の説明を行うことでアドヒアランスの向上が見られるかを臨床で検討してくこととする。
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Causes of Carryover |
fNIRS検査数が少なく、予定していた人件費がかからなかったため、次年度使用額が生じた。次年度では、新規検査は困難な可能性が高いため、これまでの研究成果から治療効果の説明を、通常の外来診療で行っていく方針である。説明や資料作成、データの蓄積のための人件費として研究費を使用予定である。
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