2022 Fiscal Year Research-status Report
小児の安全な鎮静は可能か?合併症の網羅的アンケート調査とリスクスコアの開発
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18K17335
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Research Institution | Tokyo Medical University |
Principal Investigator |
高橋 英城 東京医科大学, 医学部, 助教 (10630791)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 鎮静 / MRI / アンケート / リスクスコア |
Outline of Annual Research Achievements |
近年小児MRIの鎮静に伴う合併症は社会的にも注目され、3学会より共同提言も出されている。しかしながら、鎮静実施、鎮静後帰宅の可否を判断する明確な指針は無く、結果として過剰な入院管理をせざるを得ない現状がある。またこれらの煽りを受け人手やベッドなど潤沢な資源を持たない医療機関では、鎮静を必要とする小児MRIを制限せざるを得なくなり、患者が不利益を被っている側面もある。本研究はこれらの現状に対し、①鎮静早期から帰宅後の晩期まで含めた網羅的アンケート調査の実施により、潜在的な合併症発生リスク因子を抽出、②集計後に統計学的処理を行いリスクスコアとして完成させ、③小児MRI鎮静の安全性の向上、根拠のない入院および期間の延長を減らし医療資源・医療費の節約へ貢献することで社会・国民に還元する事を目的とする。 1年目は前方視的研究のため、その前段階として当院倫理委員会を申請する必要があるため、申請書を作成している。同時に多施設共同研究を目指していることもあり、他院と共同で患者同意書・アンケート調査表を作成した。2年目は昨今の倫理違反の煽りがあり倫理申請が長引いており、3年目はCOVID19の災禍の中、予定していた多施設共同研究の頓挫があった。2020.11に倫理審査通過し、アンケート調査を施行始めた。現在100数例のアンケートが集まっており、データを解析し論文化・発表を目指す。 また2023.5よりCOVID19は5類感染症となったが、今からだと当初予定していた多施設共同研究は難しく、多施設共同研究は今回の結果を併せて、今後の後続研究に繋げていきたい。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
前年度まで記載しているように、倫理違反が多数ある煽りより当院倫理委員会において認可を得ることが難しくなり審査が通るのが大幅に遅れたことや、COVID19の煽りもあり、多施設共同研究を目指していた当初の件数は満たないものの、ある程度は件数が蓄積してきた。 2023年度にはデータ解析や論文作成が可能と考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
COVID19の影響は多大なもので、多施設共同研究は難しい。しかし自施設では順調に症例を集められているので、データ解析を進め論文化、その後の発表を検討していく。
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Causes of Carryover |
当初の研究より遅れていることもあり、費用を統計学的見積もりの際に使用する予定であるため、次年度使用額が生じた。
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