2019 Fiscal Year Research-status Report
Is mobile use during pregnancy to be an effect factor on pregnant woman and newborn baby
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18K17384
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Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
盧 渓 熊本大学, 大学院生命科学研究部(医), 助教 (60736180)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 携帯電話過剰使用 / 妊婦 / 新生児 / 分娩状況 |
Outline of Annual Research Achievements |
途中報告として、ガラケーの使用状況評価尺度(STDS)、スマートフォンの使用状況評価尺度(J-SDS)、妊婦の基本状況などをそれぞれ評価し、因子分析を行い、最終的にAMOSで共分散構造分析を行った。 ガラケーとスマートフォンの過剰使用の間に強い相関を確認し、STDS下位尺度のRelationship maintenance(感情維持)とJ-SDS下位尺度のForbidden feeling painful(禁じられるとつらい)、およびRelationship maintenancの間に有意な関連を見られた。さらに、STDS下位尺度のEmotional Reaction(情動的な反応)とJ-SDS下位尺度のRelationship maintenanceの間にも正の関連を確認できた。つまり、ガラケーとスマートフォンの過剰使用には、感情に関する下位尺度の間に有意な関連が見られたが、異なる特性があることを確認できた。
また、別の解析方向で、単胎分娩した妊婦283名(初産113件、経産170件)とした。本集団は就労や育児など生活背景が異なるため、スマホ利用習慣の評価はJ-SDS 評価尺度を使用した。妊娠36週のノンストレステスト受診時に自記式調査票を配布、医療機関提供の診療録と併せて重回帰分析を行った、妊婦は特に制限することなくスマホ利用していることが判明した。J-SDSスコアと分娩所要時間の間に関連が見られた。初産と経産の分娩における差を考慮して2群に分けて解析したところ、初産群は産科合併症や母子の体格等を調整後も正の関連が示された。経産群のJ-SDSスコアには同様の関連が見られなかった。スマホ利用習慣は初産と経産で異なる結果となり、初産の分娩進行の遅延に影響を与えている可能性が考えられる。ただし、因果関係はまだ判明できなく、更なる検証が必要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
熊本地震の影響で、協力医療機関の出産人数が一時的に減少したが、今ほぼ地震前の出産人数に回復しましたので、続きましてサンプルの収集を頑張りたいと思います。
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Strategy for Future Research Activity |
今途中報告として、学会発表2回を行い、また英文論文作成中です。 また、今年は最終年度のため、サンプルを回収しながら、最終結果の解析をしながら、学会発表を積極的に行いたいと考えております。
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Causes of Carryover |
新型コロナの影響で、もともと2月と3月に予定していた学会がキャンセルになって、その分の学会参加の予算(合計3回)がなくなり、予算が残ってしまいました。 この予算を今年度で消化したいと考えております。
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Research Products
(2 results)