看護師の特殊性に着目した職業価値観尺度の開発と関連要因の解明

2020 Fiscal Year Research-status Report

• Project/Area Number: 18K17425
• Research Institution: Tohoku University
• Principal Investigator: 原 ゆかり 東北大学, 医学系研究科, 非常勤講師 (20756259)
• Project Period (FY): 2018-04-01 – 2022-03-31
• Keywords: work values / 職業価値観 / 看護師 / 尺度 / 尺度開発

Outline of Annual Research Achievements

本研究では看護師の特殊性を踏まえた職業価値観の定義を行い、「女性が多い」「特殊な業務内容」など看護師が持つ特殊性に着目し、看護師に特化した職業価値観尺度を開発する。さらに、看護師が持つ職業価値観と職業移動にかかわる変数との関連を明らかにすることを目的とする。本研究で看護師が持つ職業価値観の適切な測定が可能となり、看護師の個人属性、離職意向、転職観、職務満足度などの関連が解明されることによって、看護師の離職予防・復職促進に向けた方策を検討する際の一助となることが期待される。
2020年度は次の４段階で研究を進める予定であった。①予備調査対象施設の看護管理者と相談したうえで予備調査の実施時期を検討し、調査を実施する。②予備調査のデータ回収と分析を行う。③本調査の実施準備として、サンプリングおよび各書類の準備を行う。④本調査対象施設に向けて、調査実施の協力依頼を行う。
2020年度は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で調査の遅延が予想されたものの、感染が落ち着いた時期に調査を進めることができたため、もともと予定していた計画よりも研究を進めることができた。2021年3月31日現在、本調査の実施およびデータ回収まで終了しており、詳細なデータ分析を行っているところである。なお、予備調査と本調査の対象となった施設に対し結果の速報値を報告した。

Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

2020年度は新型コロナウイルスの感染拡大の影響で調査の遅延が予想されたものの、感染が落ち着いた時期に調査を進めることができたため、もともと予定していた計画よりも研究を進めることができた。

Strategy for Future Research Activity

2021年度はデータの詳細な分析を行い、結果をまとめ、国内外の学術集会での発表や論文投稿を行う。加えて、対象となった施設へフィードバックを行う。

Causes of Carryover

2020年度は当初の予定より研究が進んだため9月に前倒し支払請求を行ったが、2021年度の残額を加味し、論文投稿料などを確保するために次年度使用額として繰り越すこととした。