2020 Fiscal Year Research-status Report
急性期病院の転倒ハイリスク患者の離床行動を予測する非接触型見守りシステムの開発
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18K17428
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Research Institution | Shimane University |
Principal Investigator |
宮本 まゆみ 島根大学, 学術研究院医学・看護学系, 講師 (80551746)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 入院患者 / 転倒予防 / 夜間 / 離床 / 行動 / 定量化 / システム |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、ベッドから離れた場所で対象者の離床行動を把握するシステムを用い、このシステムの臨床応用について検証することを目指している。これまで、健康な青年を対象に、非接触型ベッド上離床検知システムを用いた予備試験を実施した。これを踏まえ、2020年度は入院高齢者を対象とした臨床研究を行うにあたって倫理審査を受け、承認された。対象者が得られれば、対象者の夜間の離床行動について従来の離床センサとの併用で検出率を算出し、検出の性能を評価する予定であった。しかし、新型コロナ感染症の影響で病棟での研究実施が困難となり、対象者の協力は得られず、データを取ることはできなかった。 研究協力部署とは、対象者が得られたらいつでも研究が実施できるよう協力体制を整えた。現場スタッフの協力体制や実施方法の確認を細かく行い、機器の設置場所の検討、現場スタッフの役割確認、機器の操作説明等を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
協力部署との調整および倫理審査申請後の承認までは順調であった。しかし、倫理審査の承認を得たあと、対象者を得る段階のところで、新型コロナの影響により家族が来院できなくなった。研究協力の同意を得る方法として、本人及び家族に機器を提示しながら直接説明することになっていたため、家族への研究協力の説明が実施できず、研究の同意が得られずに実施に至らなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間を1年間延長する。入院高齢患者の協力を得て非接触型のシステムを用いた離床行動データを取り、従来の離床センサのナースコール呼び出し履歴との照合を行い、開発したシステムの検出率を検証する予定である。
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Causes of Carryover |
国際学会および国内学会がオンライン開催となり職場から参加した。旅費が不要となったため、予定の使用額との差額が生じた。2021年度は、成果発表のための経費として使用する。
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