2022 Fiscal Year Annual Research Report
Verification of the effectiveness of hand bathing before meals with the aim of promoting food intake
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18K17431
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Research Institution | Mie Prefectural College of Nursing |
Principal Investigator |
菅原 啓太 三重県立看護大学, 看護学部, 講師 (60733615)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 手浴 / 食事ケア / 看護技術 / エビデンス |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、食前に実施する手浴(指先から手首までを湯に漬ける一連の行為)が生体に及ぼす効果を、自律神経活動や食事摂取量の観点から明らかにし、食事摂取を促すための新たな看護技術としての、手浴の有効性を検討することを目的としている。 令和2年度から実施している基礎研究(食前に実施する手浴が生体に及ぼす効果を、皮膚血流量などの客観的指標と主観的指標を用いて明らかにする研究)で得られた対象者28名分のデータを分析した結果、短時間の手浴(40℃程度の温湯に2分間手を漬けるのみ)でも、ストレス性の交感神経活動を抑制し、消化管の運動および分泌機能が抑えられることを防止するケアとして活用できる可能性が示唆された。そのため、本成果を看護系学会へ投稿するための準備を進めた。 また、令和4年度は令和3年度に引き続き、病院での調査を予定していた。本調査では、食事量が低下した後期高齢入院患者に対して朝食前の手浴ケアを実施することで、食事量の増加をもたらすのか否かを検討することを目的としていた。しかし、新型コロナウイルス感染症の影響により、病院への立ち入りが困難となる状況が断続的にあり、また対象候補者の同意が得られにくい状況もあったことから、新たなデータ収集を行うことができなかった。調査実施が可能な他の病院のリクルートも行ったが、調査の実施にはつながらなかった。令和4年度は新たな調査を実施することは出来なかったものの、令和3年度に実施した調査の成果を日本看護技術学会第20回学術集会で発表するとともに、同成果を看護系学会へ投稿するための準備を進めた。
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Research Products
(1 results)