2021 Fiscal Year Research-status Report
女性潜在看護師のライフスタイルに着目した復職支援に影響する要因の検証
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18K17435
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Research Institution | Fukuoka International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
吉村 千草 福岡国際医療福祉大学, 看護学部, 助教 (80807412)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 女性看護師 / 潜在看護師 / 職業的アイデンティティ / 働きやすさ / 職業継続 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、女性の潜在看護師の復職に影響する要因をライフスタイルに着目して検証することである。調査は、2021年2月末から3月初旬で行った。対象者は約1363名(女性潜在看護師約705名、女性復職看護師658名)とし、女性潜在看護師については全47都道府県看護協会、および女性復職看護師については全国の病院から無作為抽出した94病院に協力を依頼した。本研究は、所属機関の倫理審査委員会の承認(20-Ifh-013)を得て実施した。SPSSを使用し分析を行った。働きやすさと職業的アイデンティティは、合計得点の平均の差の検定を行った。女性潜在看護師と女性復職看護師ごとに、職業的アイデンティティを従属変数とした重回帰分析を行った。回収率は、24.0%で、有効回答率は 93.6%であった。本研究の分析対象者は、離職経験がないと回答した 52 人を除き、女性潜在看護師 60 人、女性復職看護師 194 人とした。女性潜在看護師と女性復職看護師を比較すると、働きやすさ・職業的アイデンティティ合計得点はともに有意な差はみられなかった。女性潜在看護師・女性復職看護師それぞれで、職業的アイデンティティを従属変数として、ステップワイズ法を用いて重回帰分析を行った。女性潜在看護師では、働きやすさ合計得点・年齢・働く目的から職業的アイデンティティへの標準回帰係数は0.1%水準で有意であり、R2は0.34であった。また、女性復職看護師では、働きやすさ合計得点・経験年数から職業的アイデンティティへの標準回帰係数は0.1%水準で有意であり、R2は0.31であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
本研究は、2020年度に倫理審査委員会より承認を頂き、2021年2月末から3月初旬で調査研究を実施し、データ回収後、2021年4月から8月までデータ整理、分析を行った。2021年8月に所属する機関内での研究報告を実施した。また、2022年度日本看護研究学会 第48回学術集会に示説発表する予定である。2022年4月28日に採択通知が学会より届いている段階である。
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Strategy for Future Research Activity |
本研究は、2020年度に倫理審査委員会より承認を頂き、2021年2月末から3月初旬で調査研究を実施し、データ回収後、2021年4月から8月までデータ整理、分析を行った。2021年8月に所属する機関内での研究報告を実施した。また、2022年度日本看護研究学会 第48回学術集会に示説発表する予定である。2022年4月28日に採択通知が学会より届いている段階である。日本看護研究学会での発表準備および、論文投稿に向けての準備を2022年5月から行っている。本研究の成果は、Journal of International Nursing Research(JINR)にて論文投稿予定である。
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Causes of Carryover |
2021年度終了予定であったが、コロナ禍の現状が継続しており、学会等での発表が遅れてしまっている状況であるが、2022年度、学会発表(日本看護研究学会第48回学術集会 示説の採択済)および論文投稿予定(Journal of International Nursing Research)であるため、次年度使用額は、学会発表および英語論文執筆、投稿に使用する予定である。
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Research Products
(1 results)