2018 Fiscal Year Research-status Report
A Study on Depression in Patients with Coronary Artery Disease: Characteristics of Coping Strategies in those with Type D Personality.
Project/Area Number |
18K17457
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
山口 大輔 信州大学, 学術研究院保健学系, 助教 (60735182)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 抑うつ / タイプDパーソナリティ / 虚血性心疾患 / コーピング |
Outline of Annual Research Achievements |
ネガティブな感情を抑制するタイプDパーソナリティ(以下,タイプD))は冠動脈疾患(以下,CAD)と有意に関連する。抑うつやタイプDのCAD患者は死亡率が高いが,患者の精神面の評価や介入は十分に行われていない。そこで,CAD患者の抑うつと関連するコーピング方略と,タイプD患者のコーピング方略の特性を明らかにすることを目的とした。 CAD患者89例を対象に,Type D personality Scale, Tri-axial Coping Scale 24, Self-rating Depression Scaleを用いて質問紙調査を行った。抑うつを従属変数,コーピング方略の下位尺度8項目の得点と,タイプDを独立変数としてロジスティック回帰分析を行った。また,タイプD例とNon-Type D例のコーピング方略の下位尺度得点をMann-WhitneyのU検定で比較した。 対象は,平均64.4±10.4歳,男性79例(88.8%),タイプD40例(44.9%),抑うつ49例(55.1%),急性冠症候群46例(51.7%)であった。抑うつと関連する因子は,「タイプD」(OR = 3.08,95%CI=1.17-8.10)と,コーピング方略の「計画立案」(OR = 0.72,95%CI=0.58-0.88)であった。また,タイプD例はNon-Type D例よりも,「計画立案」が有意に低値であった(9.70点±2.96 vs. 11.08点±2.64, p<.05)。 上記の内容を2019年度第83回日本循環器学会学術集会で発表を行い「コメディカル奨励賞」を受賞した。論文についてはIFのついた英文雑誌に1編は論文投稿を行い査読中である。もう1編の論文は投稿準備中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画通りに観察研究を行い、論文作成まで行えている。 本年度と来年度で、介入研究を行い、学会発表、論文投稿を行う予定である。 そのため、現在の所おおむね順調に伸展していると評価した。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度と来年度で、観察研究の結果を考慮し、介入研究を行う予定である。観察研究の結果、急性冠症候群と安定狭心症に抑うつになる確率に有意さはなかった。そのため、変更点として、急性冠症候群に限定せず、抑うつの虚血性心疾患患者を対象に介入研究を行う予定である。 その後学会発表、論文投稿を行う予定である。
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Research Products
(1 results)