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2018 Fiscal Year Research-status Report

リンパ浮腫の進展に伴う皮下組織とリンパ管の変化 -リンパ浮腫ケアと線維化-

Research Project

Project/Area Number 18K17458
Research InstitutionNagoya University

Principal Investigator

竹野 ゆかり  名古屋大学, 医学系研究科(保健), 助教 (20509088)

Project Period (FY) 2018-04-01 – 2021-03-31
Keywordsリンパ浮腫 / 動物実験 / 繊維化 / 炎症
Outline of Annual Research Achievements

本研究の目的は、リンパ浮腫の進行に伴って生じる組織の線維化に対し、それを未然に防ぐためのケアを開発することである。
平成31年度は、研究の第一段階として、ラットを用いて後肢に浮腫を作成し、以下の3点について研究を行った。1)手術後経時的にインドシアニングリーン(ICG)と近赤外観察カメラシステムを用いて、蛍光リンパ管造影を行い、リンパ動態を観察する、2)リンパ管内皮細胞マーカーのLYVE-1またはポドプラニンを用いてリンパ管壁の線維化の状態を把握する、3)マッソントリゴールドナー染色を用いて皮下組織の繊維化を把握する。
1)の結果、リンパ動態についてはある一定の経過後リンパは新生したリンパ管を経由し、その後静脈のほうに合流していくことが分かった。2)については、研究を行う中で順調に経過を見ていくことが難しく、ある一定の結果を得ることができなかった。3)については、リンパ管遮断後皮下脂肪が徐々に増加していったあと、その後繊維化が出現していくことを見出したが、数的に不足しており、今後も追加の実験の必要性があることがわかった。
実験を進めていく中で、リンパ管遮断後の皮膚の弾力性が高まっていることが感じられた。つまり、表皮、皮下組織のいずれかにおいて圧が高まっている可能性があ。これらの圧の高まりは、リンパ浮腫家におけるドレナージ圧や弾性包帯による圧迫圧とも密接に関連する可能性がある。この点も含め研究を継続していく。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

計画した実験スケジュールと動物の管理を同時に進めていくことが難しかった。

Strategy for Future Research Activity

これまでの結果を踏まえ、今後は動物の数を増やしてリンパ管の繊維化と皮下組織の変化について重点的に研究を進めていく予定である。また、皮下組織の圧の変化について、圧力マイクロチップトランスデューサーを用い、データを集めていく。
また、皮下組織とリンパ管それぞれの線維化発症の時期、線維化の進行速度について比較し、両者の関係性を明らかにする。その際に考慮する指標として、炎症状態を把握する。測定方法としては、白血球、CRPの測定、マクロファージやサイトカイン等の定量を行う。

Causes of Carryover

実験に使用する動物の数が予定より少なかった。次年度はその分を踏まえ、使用動物を増やす予定である。

URL: 

Published: 2019-12-27  

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