2020 Fiscal Year Research-status Report
リンパ浮腫の進展に伴う皮下組織とリンパ管の変化 -リンパ浮腫ケアと線維化-
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18K17458
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
竹野 ゆかり 名古屋大学, 医学系研究科(保健), 講師 (20509088)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | リンパ浮腫 / リンパドレナージ / 圧迫療法 / 圧測定 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、リンパ浮腫の進行に伴って生じる組織の線維化に対し、それを未然に防ぐためのケアを開発することである。 前年度に引き続き、令和2年度は、リンパ浮腫ラットの表皮、皮下組織に圧測定カテーテル(Millar)を用いて組織の圧測定並びに徒手ドレナージや圧迫療法を行った際にどれほどの圧が皮下組織に生じているか、そしてどれくらいの圧の時にリンパ流を促進することができるのかを測定した。 測定値に多少のばらつきはあるものの、やや高めの圧迫を加えないとリンパは流れないことが明らかとなった。このことは、現在リンパドレナージの主流となっている優しくソフトなドレナージ方法とは異なっている。しかし、強い圧を長期的に継続して加えていくことにより、リンパ管や組織にどれほどの影響を与えているのかは不明である。今後は圧迫圧と組織学的変化とに着目し、研究を継続していく予定である。 動物用のエコーを用いる予定であったが、COVID-19の影響もあり、借用が難しく実験に使うことができなかった。今年度使うことができないか再度検討していく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
COVID-19の影響により、予定していた機器が借用できなかったことに加え、緊急事態宣言による活動指針の影響により、予定していた実験計画を行えなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は最終年になるため、これまでに得られたデータを再度確認し、追実験が必要な場合はデータ収集をさらに行っていく。また今後の方向性を見出し、次年度の研究課題を明らかにする予定である。
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Causes of Carryover |
旅費、学会への参加費が全く必要ではなかった。また実験の遅れにより、あまりが生じた。
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