2023 Fiscal Year Annual Research Report
Association between Partnership Nursing System and patient outcomes
Project/Area Number |
18K17461
|
Research Institution | University of the Ryukyus |
Principal Investigator |
東恩納 美樹 琉球大学, 医学部, 准教授 (50589819)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 看護提供方式 / パートナーシップナーシング / 患者アウトカム |
Outline of Annual Research Achievements |
看護提供方式は、看護師が患者にどのように医療・看護ケアを提供するのかを定めたものである。本研究の目的は、以下の2つである。 ①本邦の大学病院本院およびDPC特定病院で採用されている看護提供方式を明らかにする。 ②診断群分類に基づく1日あたり包括払い制度(DPC/PDPS: Diagnosis Procedure Combination/Per-Diem Payment System)により収集された大規模データを活用し、看護提供方式(パートナーシップ・ナーシング・システム:PNS、PNS以外の看護提供方式)と患者アウトカム(入院中の外傷性頭部損傷または骨折、入院中の機能低下、入院から30日以内の死亡)の関連を明らかにする。 2023年度は、研究目的②を検証するため4病院のDPC情報を基に分析用データベースの作成に取り組んだ。研究対象の4病院のうち2病院は大学病院であり、採用されている看護提供方式は、パートナーシップ・ナーシング・システム(PNS)1病院、ペアナーシング1病院、固定チームナーシング2病院である。分析用データベースは、2016年4月から2020年3月の期間に退院した患者の匿名化された診療録情報(様式1)および重症度、医療看護必要度の情報(Hファイル)を結合して作成した。データクリーニングの過程において、入力エラーと考えられるデータ(例:入院時の意識レベルは「刺激しても覚醒しない状態」と入力されているが入院時の日常生活動作スコアはすべて「自立」と入力されている等)や様式1とHファイルで共通する日常生活動作に関する項目(食事、移乗、更衣)の入力情報の不一致等が複数発見され、データクリーニングに時間を要した。そのため本報告書作成時点では、統計解析を完了できていない。今後も解析に取り組み、2024年度には論文等で研究成果を報告する予定である。
|