2021 Fiscal Year Research-status Report
Web情報源及び公共図書館の活用による看護師の知的セレンディピティ機会の創出
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18K17462
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Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
富田 美加 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (30285051)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 看護師 / 学術情報 / 情報探索 / 図書館サービス |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢社会を迎え,健康や医療に対する人々の関心がますます高まる中,看護師が高度情報化社会の背景をふまえた学術情報リテラシーを獲得しておくことは,EBP (evidence-based practice)の推進に向けて最重要課題である。本研究では,看護師個人の情報リテラシーや所属機関の情報利用環境といった多様な情報格差を補完する支援の在り方を明らかにすることを目指したいと考えている。 そこで、本研究では、看護師がWeb情報源を活用することにより、自ら積極的に「学術情報にアクセスする一歩」を踏み出せるように支援するとともに、看護師の立場で公共図書館サービスを最大限に活用するための方策を提案することを目的とした。 2021年度は、看護師の学術情報探索について、「契機」「目的」「資料種別」「探索手段」の観点により、要点を整理した。 また、看護学の学士課程教育における学術情報活用上の課題を探ることにも取り組んだ。具体的には、看護学生が臨床実習のケースレポート作成過程で体験した学術情報探索上の困難について明らかにすることを試みた。その結果、看護学科4年生が研究に参加し、オンラインによるフォーカスグループインタビューを行った。このインタビューは、学生同士のピアグループで実施したことに独自性がある。したがって、臨床実習のレポート作成における文献検索の実態や困難、看護基礎教育課程に対する要望など、学生の視点からのリアルな要素を抽出することができた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染拡大に伴い、当初計画の調査等が引き続き遅れている。また、学生生活支援等、教育業務の増加も、エフォートに影響した。
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Strategy for Future Research Activity |
看護学生を対象としたフォーカスグループインタビューについて、学会における発表を行う。さらに、引き続きWeb情報源の収集を行うと共に、当初予定していた研究方法のうち、公共図書館の現況調査の代替について再検討し実施する。
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Causes of Carryover |
調査計画の遅れに伴い、次年度使用額が生じている。2022年度は、調査を実施するとともに、成果発表を行う。
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Research Products
(1 results)