2022 Fiscal Year Research-status Report
Web情報源及び公共図書館の活用による看護師の知的セレンディピティ機会の創出
Project/Area Number |
18K17462
|
Research Institution | Ibaraki Prefectural University of Health Science |
Principal Investigator |
富田 美加 茨城県立医療大学, 保健医療学部, 教授 (30285051)
|
Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
|
Keywords | 看護師 / 学術情報 / 情報探索 / 図書館サービス |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢社会を迎え、健康や医療に対する人々の関心がますます高まる中、看護師が高度情報化社会の背景をふまえた学術情報リテラシーを獲得しておくことは、EBP (evidence-based practice)の推進に向けて最重要課題である。本研究では、看護師個人の情報リテラシーや所属機関の情報利用環境といった多様な情報格差を補完する支援の在り方を明らかにすることを目指したいと考えている。 そこで、本研究では、看護師がWeb情報源を活用することにより、自ら積極的に「学術情報にアクセスする一歩」を踏み出せるように支援するとともに、看護師の立場で公共図書館サービスを最大限に活用するための方策を提案することを目的とした。 2022年度は、看護学生が臨床実習のケースレポート作成過程で体験した学術情報探索上の困難について学会発表するとともに論文執筆に着手した。 また高齢者を対象とした情報探索行動に関するインタビュー調査に関する学会発表を通じて、社会的ニーズをふまえた看護師自身の情報探索能力の拡大について再考する契機となった。 さらに、公共図書館の活用可能性については、茨城県における腎臓疾患関連情報を事例として、公共図書館の地理的分布及び関連書籍の所蔵状況を調査することにより、パイロット・スタディを行った。本研究では、市民による医療関連書籍のアクセシビリティ等を検討することにより、個々の看護師の居住地域でどのような可能性があるのかについて探ることができた。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの感染状況を考慮した計画の再策定に時間を要したため。
|
Strategy for Future Research Activity |
看護学生におけるフォーカスグループインタビュー及び茨城県内の公共図書館に関するパイロットスタディについて、論文執筆を進める。
|
Causes of Carryover |
調査計画の遅れに伴い、次年度使用額が生じている。2023年度は、引き続き成果発表に努める。
|
Research Products
(2 results)