2018 Fiscal Year Research-status Report
在留外国人コミュニティの特徴を生かした効果的な保健情報提供モデルの提案
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18K17473
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Research Institution | University of Human Environments |
Principal Investigator |
山口 貴子 人間環境大学, 看護学部, 講師 (90315911)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 在日外国人 / コミュニティ / 情報提供 |
Outline of Annual Research Achievements |
法務省がまとめた在留外国人数は5年連続で増え続けている。2019年4月からは改正法が成立し、新たな外国人材受け入れ制度が開始されたことから、さらに在留外国人の数は増えていくであろうことが予測される。それに伴い、外国人集住地域のコミュニティ特性を生かした効果的な医療情報の提供の必要性は増すものと考えられる。 平成30年度は外国人集住地域にある外国人支援団体、自治体、自治会などの事業・活動内容とその課題などの実態を明らかにすること、さらに外国人集住地域周辺にある医療施設において、外国人の診療の実際について困難な事例を集約するための準備を計画していたが、そのうちの外国人集住地域にある自治体の担当者に話を聞き、外国人支援団体や自治会などの活動内容の情報を収集することができた。 そこから、外国人集住地域に住む外国人が効果的に医療情報を得るための仕組みや公的な制度はなく、地方自治体も手探りで実施している状態であり、それらの仕組みが必要であることがわかった。 今後は外国人支援団体や自治会等に直接アクセスし、具体的な活動に参加しながら、その内容や、在留外国人への医療情報提供に関する課題等を明らかにしていくとともに、外国人集住地域で在留外国人の医療を多く行っている施設において外国人の診療の実際について、その困難な事例等を集約していく。さらに、外国人支援団体等で出会った外国人等に面接をし、どのように医療情報にアクセスしているのかその実態を明らかにしていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
文献検討に時間がかかり、外国人支援団体、自治会などへの詳細な情報収集、外国人集住地域にある医療機関への面接調査の準備が遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、外国人支援団体や自治会等に対して情報収集し、具体的な活動内容や、課題等を明らかにしていくとともに、医療施設において外国人の診療の実際について困難な事例等を集約していく予定である。
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Causes of Carryover |
研究に一部遅れが生じたことから、予定よりも少ない使用金額となった。
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