2019 Fiscal Year Research-status Report
潜在看護師が臨床現場で行っている経験学習の状況と潜在看護師を受け入れる組織風土
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18K17475
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Research Institution | Kansai University of Health Sciences |
Principal Investigator |
神戸 美輪子 関西医療大学, 保健看護学部, 教授 (70300316)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 潜在看護師 / 経験学習 / 組織風土 / 復職 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、各看護単位(病棟)の管理者とスタッフが、どのような組織風土を作り出していて、潜在看護師をどのように受け入れているのかを研究課題の問いとするものである。質問紙調査ならびにインタビュー調査から潜在看護師をとりまく組織をとらえ、潜在看護師が新しい組織に馴染んでいく過程、すなわち現場での経験学習に焦点をあて、復職を支援する組織のあり方と定着を促進するための具体的な支援対策を取りまとめることを目的とする。 2019年度は、組織風土に関する尺度を中心に文献講読し、研究の枠組みを立てた。そして今後の調査票で使用する尺度「NIOSH職業性ストレス調査票」「(スタッフ版)看護師長のあり方尺度」「病棟の組織風土尺度」を選定し、開発者2名に連絡をとり尺度使用の許諾を得られた。現在は質問調査票を作成し、倫理審査の書類を整えている。 2020年度は新型コロナウイルスの影響もあるため、調査時期を見計らいながら、対象者に負担をかけないよう計画を一部修正して、質問紙調査を行っていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究が遅れてしまった要因は、昨年度に引き続き同居中の父親の介護度が上がり介護の比重が高くなったことと、今年度は担当領域で教員の欠員が生じたことで、講義や臨地実習の配分が高くなってしまい、研究計画を遂行するための時間を確保することが難しかったことである。
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Strategy for Future Research Activity |
当初の予定では、病棟管理者と潜在看護師を含む病棟スタッフを対象にした、各々での調査を考えていた。しかし、新年度早々から発生した新型コロナウイルス感染症の先行きも見えないまま、病院看護部への調査協力依頼は難しいと考える。従って、一旦落ち着くまでは調査準備期間として文献講読等行いたい。また調査が遅れていること、協力頂く場合の負担軽減も鑑み、管理者とスタッフ同時に調査が行えるように計画を一部変更して立て直す予定にする。
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Causes of Carryover |
計画が遅れているため調査にかかる費用を支出出来なかった。 次年度は計画を進めて印刷費用・郵送費用と学会での発表を計画し、有効に支出し計画を遂行したいと考える。
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Research Products
(1 results)