2022 Fiscal Year Annual Research Report
An Exploratory Study on Quality Monitoring of Cancer Nursing Using Medical Information Database
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18K17479
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Research Institution | St. Luke's International University |
Principal Investigator |
奥山 絢子 聖路加国際大学, 大学院看護学研究科, 教授 (90452432)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | がん / 看護 / 質指標 / モニタリング / リアルワールドデータ / 化学療法 / 制吐療法 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の最終年度は、これまで検討してきた化学療法時のガイドラインに基づく制吐療法実施割合とがん専門看護師の配置との関連、及びがん看護の質指標について看護管理者の視点からモニタリングするべき指標を同定するためのアンケート調査結果を取りまとめた。成果を周知するため、2022年6月に開催されたMultinational Association of Supportive Care in Cancerにて化学療法時のガイドラインに基づく制吐療法実施割合とがん専門看護師の配置との関連についての成果を発表した。学会は、現地参加とオンラインとの併用であった。現地参加した医師や看護師、研究者らとがん患者へのサポーティブケアをどのように行っていくのか、また医療チームとして患者を支援するために医師らが期待する看護師の役割は何かなど、発表を踏まえて意見交換を行った。医師からは、多様な患者のニーズを支援するために看護師はコーチングスキルを身に着け、患者に寄り添ったケアを行ってほしい等の意見が聞かれた。今後、がん看護の質指標の検討では、こうした看護師の役割発揮の状況をいかに把握して看護師らへフィードバックし、がん看護の質向上や看護師のモチベーションアップにつなげていくかを検討する必要がある。また、看護管理者からみたがん看護の質指標として重要と認識される要素及び施設として継続的にモニタリングするべき要素を特定し、2022年度日本看護管理学会にて発表を行った。現在本内容は、論文投稿に向けて初稿を執筆し、現在共同研究者らと推敲を重ねている。さらに、本研究での成果を踏まえ、2023年2月日本がん看護学会交流集会にて、人的資源管理とがん看護の質の評価について発表し、自施設のがん診療の状況を把握しつつ、いかに専門看護師らを活用していくかを参加者らと議論した。
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