2018 Fiscal Year Research-status Report
高齢者糖尿病に特化したテーラーメイド型フレイル予防に関する研究
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18K17483
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
西村 亜希子 京都大学, 医学研究科, 客員研究員 (70738674)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | フレイル予防 / 高齢者糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年度は、研究代表者がこれまでに行ってきた、高齢者糖尿病のフレイル関連因子に関する研究の解析結果を元に、全国8医療機関の糖尿病専門外来でフレイル関連因子と予防に関する患者のケアニーズ、看護介入のあり方について調査を行った。 先行研究の結果から、高齢者糖尿病のフレイル関連因子は、糖尿病合併症やセルフケア状況、独居や無職などの生活背景がリスク因子となり得、看護師による生活全般の療養支援の重要性が示唆された。一方で、性別等の患者背景や患者の居住地域による違いを考慮する必要が明らかとなった。そのため、糖尿病専門外来に通院する糖尿病患者を対象とした、より詳細な解析を行うために目標とするサンプルサイズを拡大して調査を行った。対象者は、60才から80才の要介護認定をうけていない2型糖尿病患者で、明らかな麻痺、認知症、重篤な併存疾患がある者は除外した。基本属性、血液データは診療記録、体格、体組成、握力は実測、生活背景、ケアニーズは質問紙により調査した。フレイルは厚生労働省基本チェックリスト、セルフケアはセルフケア行動評価尺度を用いて評価した。 これまでに、本研究の共同研究施設からデータを2回収集し、データクリーニングを行った。現在、目標サンプルサイズ(n = 400)に対し、約9割に当たる359人(男性198人、女性161人)のデータ収集およびデータクリーニングを終了した。 現在は、残りのデータ収集の準備を行っており、データが全て揃い次第、解析を開始する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
より詳細な解析を行うために目標サンプルサイズを拡大したが、調査はほぼ予定どおりに進めることができた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、目標対象者数まで調査を継続し、データ解析を進め、高齢者糖尿病のフレイル関連因子の一般性と地域差、ケアニーズを明らかにし、ケアモデルに必要な因子を抽出していく予定である。
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Causes of Carryover |
それぞれの研究協力施設の進捗状況に合わせて必要経費が発生するため一部が次年度使用予定となっているが、誤差の範囲内であり概ね予定どおり使用できている。
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Research Products
(4 results)